技術力・製品力・安全性を磨き続けて半世紀
業界最大手の独立系総合エレベーター会社
鈴木 孝夫 会長兼CEO
国内の設置台数は今や70万台を超え、ビルや百貨店、マンションなど幅広い建物の〝縦の交通機関〞として、現代社会において欠かすことのできない乗り物となったエレベーター。そんなエレベーターの製造・販売から、世界の全メーカー全機種のメンテナンス、リニューアルに至るまでトータル的に対応している総合エレベーター会社が、独立系では業界最大手のエス・イー・シーエレベーター株式会社だ。創業から約半世紀培った経験を生かし、現在のインバーター方式のエレベーターから旧式のものまで、常時4万台以上のメンテナンスを手掛ける同社。中央省庁や東京高裁などが集まる霞が関のメンテナンスも9割以上手掛けている。
日本の未来に繋がる事業で
東証1部上場を目指す
エレベーター事業に留まらず、多角的な事業展開を推進する同社。街角で多数見かけるデジタルサイネージや自社ブランドLED、太陽光パネルの製造販売も手掛けている。今でこそ環境汚染でエコ・省エネ製品は注目されているが、同社は15年以上も前から環境対策が重要になる時代の到来を予測し、エコ・省エネ製品の開発を進めてきた。
「時代のニーズに応えながら、世の中のためになる、ひいては日本の未来に繋がる事業を行っていきます」
3年前からは国内外で深刻化しているゴミ問題の解決に向け、煙の出やすいタイヤや塩ビでもまったく煙を出さない画期的な小型焼却炉の開発に着手。同製品は国の指定業者の検査でも、有害物質の排出量が検査基準の100分の1や半分の数値を記録している。
「焼却炉なので殺菌や害虫駆除効果もあり、においもカットします。さらに、焼却時にお湯が沸き、その蒸気を利用した発電も可能で、特許を申請中です。すでにゴミ問題に悩む地方自治体やスーパーなどから注目を集めていますが、様々な検査と実験を繰り返し、本当に世の中のためになる製品だと確信してから販売を開始します。上辺だけのパンフレットを先に作って売り込み、ユーザーに迷惑を掛けるようなことは絶対にしません」
「真実」を大事にし、嘘をつかない人生を歩む鈴木会長だからこその言葉だ。そんな鈴木会長は創業以来社員教育も欠かさず実施。全国各地で額に汗して働く社員を3ヵ月に1度交代で東京に集め、勉強会を開催している。そこでは、技術や営業だけでなく、会社が利益を出せる仕組み作りなども説明しているという。
「現在は従来型の半分の電力で動くモーターを開発中。また、プラスチックを綿花に類似した素材に変える製品も生産段階に入りました。もとがプラスチックなので蒸発せず、価格も綿花の4割ほど。重量も約半分と幅広いニーズに応えます。今後もエレベーター事業を軸に新事業を拡大させながら、3~4年後の東証1部上場を目指します」
【会社データ(問い合わせ先)】
本社=東京都台東区台東3―18―3 SECビル
☎=0120―83―1171
東京本社=東京都千代田区鍛冶町2―3―3 神田中央通ビル
☎=03―5256―1171
創業=1967年6月
資本金=20億円
従業員数=約950名
売上高=約165億円
事業内容=エレベーターの製造販売・メンテナンス・リニューアル、エコ・省エネ製品の製造販売など
http://www.secev.co.jp
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