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会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

エス・イー・シーエレベーター 株式会社(第64回)

技術力・製品力・安全性を磨き続けて半世紀
業界最大手の独立系総合エレベーター会社

鈴木 孝夫 会長兼CEO

 国内の設置台数は今や70万台を超え、ビルや百貨店、マンションなど幅広い建物の〝縦の交通機関として、現代社会において欠かすことのできない乗り物となったエレベーター。そんなエレベーターの製造・販売から、世界の全メーカー全機種のメンテナンス、リニューアルに至るまでトータル的に対応している総合エレベーター会社が、独立系では業界最大手のエス・イー・シーエレベーター株式会社だ。創業から約半世紀培った経験を生かし、現在のインバーター方式のエレベーターから旧式のものまで、常時4万台以上のメンテナンスを手掛ける同社。中央省庁や東京高裁などが集まる霞が関のメンテナンスも9割以上手掛けている。



 近年は、1980年代以前に設置された既存機の高経年化や2009年の法改正、防災・防犯意識の高まりなどでリニューアル需要が急増。年間で約1700台もの引き合いがある。新設関係では、国内のみならず新興国の需要が増え始め、フィリピンには高速エレベーターも納入している。
 事故や災害などの緊急時にも迅速に対応できる体制を整えている同社。北は北海道、南は沖縄まで、全国約160ヵ所のサービス拠点と9つの緊急監視センターを構え、いつでもどこでも24時間365日の対応を実現している。並外れたサービス網には、大手企業からコラボレーションの声が掛かるほど注目されている。
「エレベーターは便利な乗り物ですが、一歩間違えると危険な乗り物になりかねません。技術力や製品力、安全性はもちろんのこと、企業として信頼していただけるよう、財務体質の強化にも力を注いでいます」
 こう語るのは、鈴木孝夫会長兼CEOだ。鈴木会長は東京電機大学を卒業後、菱電サービス(現三菱ビルテクノサービス)に入社し、エレベーター技術者として勤務。当時は大手メーカーが他社にマニュアルや部品などを提供せず、独占的にメンテナンスを行っていた時代だったという。
「値段が高いと思っていても他に選択肢がないので、メーカーに言われるがまま。行き場のない怒りや不満を抱えて困っているユーザーが大勢いました」
 そこで鈴木会長は、自身の技術力で困っているユーザーを救いたいと、1967年に昇降機のメンテナンス専門会社として同社を創業した。ユーザーの要求に応える適正価格や安全対策、親身な対応などで市場シェアを着実に伸ばし、幾多の困難を乗り越えながら現在の地位を築き上げてきた。
「業界内には技術力が不足しているにもかかわらず、独立を志す人たちがいることに気掛かりを感じています。全メーカー全機種に対応できてこそ本当の技術力。機械に故障はつきものですが、大事なことはメーカーがたとえ故障しても安全で事故のない製品を作ること。当社は双方の立場で、それぞれの使命を果たしていきます」
 と語る鈴木会長は、新設エレベーターに二重ブレーキが義務付けられた法改正前から安全性の強化に注力。他社に先駆け独自のダブルブレーキを開発し、オリジナルブランド「WELSEC」には、早くからダブルブレーキを採用した。

日本の未来に繋がる事業で
東証1部上場を目指す


 エレベーター事業に留まらず、多角的な事業展開を推進する同社。街角で多数見かけるデジタルサイネージや自社ブランドLED、太陽光パネルの製造販売も手掛けている。今でこそ環境汚染でエコ・省エネ製品は注目されているが、同社は15年以上も前から環境対策が重要になる時代の到来を予測し、エコ・省エネ製品の開発を進めてきた。
「時代のニーズに応えながら、世の中のためになる、ひいては日本の未来に繋がる事業を行っていきます」
 3年前からは国内外で深刻化しているゴミ問題の解決に向け、煙の出やすいタイヤや塩ビでもまったく煙を出さない画期的な小型焼却炉の開発に着手。同製品は国の指定業者の検査でも、有害物質の排出量が検査基準の100分の1や半分の数値を記録している。
「焼却炉なので殺菌や害虫駆除効果もあり、においもカットします。さらに、焼却時にお湯が沸き、その蒸気を利用した発電も可能で、特許を申請中です。すでにゴミ問題に悩む地方自治体やスーパーなどから注目を集めていますが、様々な検査と実験を繰り返し、本当に世の中のためになる製品だと確信してから販売を開始します。上辺だけのパンフレットを先に作って売り込み、ユーザーに迷惑を掛けるようなことは絶対にしません」
「真実」を大事にし、嘘をつかない人生を歩む鈴木会長だからこその言葉だ。そんな鈴木会長は創業以来社員教育も欠かさず実施。全国各地で額に汗して働く社員を3ヵ月に1度交代で東京に集め、勉強会を開催している。そこでは、技術や営業だけでなく、会社が利益を出せる仕組み作りなども説明しているという。
「現在は従来型の半分の電力で動くモーターを開発中。また、プラスチックを綿花に類似した素材に変える製品も生産段階に入りました。もとがプラスチックなので蒸発せず、価格も綿花の4割ほど。重量も約半分と幅広いニーズに応えます。今後もエレベーター事業を軸に新事業を拡大させながら、3~4年後の東証1部上場を目指します」  


【会社データ(問い合わせ先)】
本社=東京都台東区台東3―18―3 SECビル
☎=0120―83―1171
東京本社=東京都千代田区鍛冶町2―3―3 神田中央通ビル
☎=03―5256―1171
創業=1967年6月
資本金=20億円
従業員数=約950名
売上高=約165億円
事業内容=エレベーターの製造販売・メンテナンス・リニューアル、エコ・省エネ製品の製造販売など
http://www.secev.co.jp

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