短納期の店舗改装からマンション改修まで地域密着型のアルミサッシ販売代理店 高橋 啓介 社長 千葉県・八街市に本社工場を構え、地域密着型でビル用建具の製作・販売を行っている協榮工業株式会社。 1957年に設立して以来、業績を着実に伸ばし続け、昨年度は年商30億円を突破。一見、順風満帆に見えるが、その道のりは決して平坦ではなかった。 2006年に、先代社長が病に伏し、わずか1年で急逝。プロパー社員から次期社長として白羽の矢が立ったのが、4代目社長の高橋啓介社長だ。
高校卒業後、同社入社と同時に1年間、㈱LIXIL(旧 新日軽)のアルミサッシ専門の職業訓練校にて学ぶ。積算から設計、サッシの取り付けに至るまでのあらゆる技術を習得し、33歳からは先代社長の営業補佐として、実際の経営にも携わるようになった矢先の出来事であった。「営業のスキルも伝授されず、引き継ぎもままならず、何もかもが手探り状態でした」(高橋社長) ㈱LIXILの販売代理店であるかたわら、自社工場にてアルミサッシ等建材の加工・組立を一貫して行い、施工も行うことにより、メーカー同等の機能を備えている同社。製造分野においての大幅なコスト削減や、短納期の要求にいち早く対応出来る強みを持つ。 高橋社長は2013年の就任時以来「メーカーの手が届かない事をやろう」という経営方針を打ち出し、〝攻めの営業〞を推進。マンションの管理組合に直接営業を行い、近年盛んに行われている大規模改修工事を次々と受注。市役所・学校の改修工事等で数十年前から実施してきた、既存の枠を残し新たに枠をはめ込み、定着させる「カバー工法」をマンション改修工事にも適用。長年の経験と秀でた技術力を生かした施工は、住民からの満足度も高いという。 また、先代社長の〝顧客第一〞の精神を受け継ぎ、千葉県内に特化した、小回りの利く細やかなサービス体制を徹底。社員のみならず、社長や役員が営業マンとなり、切磋琢磨している。社員登用や職人育成を通しメーカー以上の役割を担う会社へ 人材面での新たな登用として、メーカーの商品知識に精通している人材を営業・設計・工事の各部門に招聘。古参社員と積極的に意見を交換し合うなど、相乗効果を生み出している。 さらに、来たる東京オリンピックの建設ラッシュに向け、外注でなく社内で取り付け工事を完結させるべく、職人の育成も実施。工事一式を行える特定建設業許可を取得するなど、布石を着実に打っている。「今後、マンションの改修部門を強化し、売上の3割まで伸長したい。〝攻めの姿勢〞を維持しつつ、メーカー以上の役割を担う会社にしていきたいですね」 と高橋社長は語る。【会社データ】本社工場=千葉県八街市山田台780☎=043―445―4466営業本部=千葉県千葉市中央区今井2―10―2 第二山一ビル5F☎=043―261―4331設立=1957年9月資本金=2000万円売上高=36億円従業員数=43名事業内容=新築・改修工事用建具の製造・販売・工事http://www.kyoeiltd.co.jp
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