次世代を見据えた豊かな農業を!
鎌田 博 社長
記録的大雪にゲリラ豪雨――。近年顕著な天候不順が農作物の生育に大きな影響を与えている。
「工業製品とは異なり、農作物は生き物。異常気象が続けば、将来的に食料の供給が難しくなってしまう」
株式会社ウイニングの鎌田博社長は警鐘を鳴らす。
今年で創業10周年を迎えた同社は、新鮮なアメリカ産ブロッコリーを産地生産者から直輸入。東京・大阪・九州に配送拠点を展開し、全国の大手スーパーマーケットや卸売業者などに販売している。少数精鋭ながら業界有数のシェアを実現する秘訣は、ITを駆使した業務効率化にもある。
京都大学農学部卒業後、大手総合商社に入社した鎌田社長。これまで世界55カ国に渡航し、海外青果物一筋に40年以上のキャリアを積んだ。東日本大震災が大きな転機となり、農業の未来を探るようになった。
「農業は地球全体の恵みであり、環境問題や自然災害と不可分。食料ロスを削減するなど現状を改善し、次世代のために今何をすべきか考えて行動しなくては。対策は急務です」 (知)
【会社データ】
本社=東京都府中市宮西町2―9―5 岡嵜ビル2F
☎=042―330―5580
設立=2004年11月
資本金=1000万円
事業内容=青果物の輸入・物流・販売
http://wining.co.jp
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