災害から企業のITシステムを守る防波堤
新展開、路線バス検索システム「もくいくぅ~」も
高野 元 社長
「運賃の支払い方法が分からない」「目的地の最寄りバス停が分からない」「到着時間が分からない」など、地方の路線バス利用には様々な不安がつきまとう。その不安を一気に解消する路線バス専用目的地検索クラウドシステム「もくいくぅ~」が評判を呼んでいる。株式会社ビーティス(高野元社長)が、北海道大学、十勝バスとの産学連携により今年4月にリリースしたスマートフォン向けシステムだ。
「地方の路線バスは無くてはならないインフラ。観光客やビジネス客など新たな顧客層を獲得することで路線バスの経営が安定すれば、少子高齢化で衰退する地方を活性化する町おこしにも繋がります」
と高野元社長はその開発意図を語る。
利用者は無料で、バス会社には運行本数に応じた月額料金でサービスを提供。各バス会社で画面デザインの管理が可能で、今後は英語やタイ語の表記にも挑戦、海外からの観光客にも対応する構えだ。
2001年、IBMiのバックアップ&リカバリー事業に特化した会社として㈱ビーコンITより分離・独立してスタートした同社。以来情報セキュリティと事業継続を二本柱に、日本国内のシステム二重化環境サービスを提供して業容を拡大してきた。
「阪神・淡路大震災以来、システムの二重化の必要性が認識され始めました。我々は災害やシステム障害などの事態からお客様の大切なデータを守り、バックアップ機により、ITシステムの継続運転を可能にしています」(高野社長)
同社は情報セキュリティの確保と維持のために2008年に「ISO27001」を、2013年には技術サービスの品質向上の一環として、事業継続マネジメントシステム「ISO22301」の認証を取得している。
「ISO22301の認証取得で得たノウハウを当社取引先中小企業にも安価に提供していくことで、BCP支援企業としての役割を果たしたい」
と、高野社長。
事業継続を土台に
社会継続も視野に
近年では、2011年3月11日に発生した東日本大震災を契機にBCP(事業継続計画)策定にも取り組んだ同社。「紺屋の白袴」とならぬよう自ら実践する姿勢は好感が持てる。
設立14期目を迎え、今年は勝負の年と語る高野社長。サービスをより一層浸透させて、多様な企業に手軽にサービスが提供出来る体制を整えていくという。
「従来の事業継続はもちろん、今後は『継続できる社会』の実現という観点でも活動の幅を広げたい」
と語る高野社長。その一環として開発したのが、冒頭に述べた「もくいくぅ~」。今後も、社会継続の理念の具体化を目指した、新展開が目白押しだ。(大)
【会社データ】
本社=東京都中央区日本橋茅場町2―5―6 日本橋大江戸ビル8F
☎=03―6690―5852
設立=2001年4月
資本金=2500万円
従業員=18名
事業内容=バックアップ&リカバリ・セキュリティー・クラウドサービス・メンテナンス
http://www.bitis.co.jp
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