「定年は自分で決める」
ダイバーシティの先駆企業
森永 博 社長
サラリーマンにとって定年後の人生は長い。人生80年とした時、約20年間を年金で暮らす〝毎日が日曜日〟の生活は不安が募るばかりだ。職を失うことは経済的な糧だけでなく仕事を通じて共有していた目標や生きがい、社会とのつながりも失うことになる。
「定年後も新しい仕事仲間・人・社会とのつながりを得て働ければ、生きる刺激となり不安も払拭できる。いつまでも若く健康でいられ、社会に貢献でき、ぼけ予防などにも役立つ。知識や経験は他人や社会に伝え、広めてこそ役立つもの。冥土には持って行けません」
と、日本協同エネルギー株式会社の森永博社長は力強く話す。電機メーカーのエンジニアとして研鑽を積んだ森永社長。同社は、海外で活躍した森永社長が現役時代に培った知識や経験を生かし、60歳で友人と共同で創業したシニア・ベンチャーだ。「エクセレント・カンパニー」として、第6回東京都債券市場構想にリストされた実績も持つ。
そんな同社の就業規則に定年の文字は無い。「定年は自分で決める」を基本とし、仕事に必要な能力・やる気・根気・気配りと健康な体力が続く限り働ける。いわゆる〝会社人間〟ではなく、自分の仕事(使命)への理解・認識や世界の認識、実践の認識を持つ人間が、社会・個人の目的と共同の利益をもたらすとしている。
74歳の森永社長自身も、〝技術屋魂〟旺盛に額に汗して機械の開発や調整、修理を手掛け、年に4、5回は海外出張もこなしている。
「使命感や熱意、創意工夫、そして挑戦する気持ちこそがモチベーションと活力を生む。モットーは『現状維持即是落伍』。情熱や意欲、チャレンジ精神が無くなったら定年。自主的に申し出て後任者へ引き継ぎ、退職するのが我が社の流儀です」
地球温暖化阻止に取り組む
ユニークな会社
絶縁性能に優れ、電力エネルギー供給や電気設備、医療器械に不可欠なSF6ガス(六フッ化硫黄)関係機器などを専門に扱う同社。SF6ガスは地球温暖化係数がCO2の2万3900倍と大きいため、地球温暖化防止法で大気排出が厳しく制限されている物質だ。
同社は環境先進国であるドイツの企業と提携しSF6ガスを大気へ排出せず再利用する技術や製品、サービスに特化している。
「優れた海外企業と協働し、人類共通の課題である地球温暖化阻止に貢献するのが我々の使命。理念と目標を高く掲げ、挑戦と努力を続けていきます」
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の横浜総会でも議論された地球温暖化対策。「日本の環境対策への意識は欧米先進国に比べて低い」との、みずほ情報総研による調査結果もある。
「深刻な被害の不確実性を理由に対策を怠ることはできない。まだやるべきことは多い。地球温暖化は我々の想像以上に深刻であることを認識し、お客様とともに対策に取り組みます」
新エネルギー開発の国際プロジェクト、ITERにも携わる同社。森永社長の情熱・好奇心は尽きない。(森)
【会社データ】
本社=東京都足立区堀之内1―16―23
☎=03―3853―5875設立=2000年4月
資本金=4760万円
事業内容=SF6ガス関係技術の提供、製品輸出入・国内販売・エンジニアリングサービス
http://www.coesco.co.jp
http://www.dilo-gmbh.com
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