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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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玉越(シリーズNo.1033)

パチンコ業界のイメージを変える!
目指すは世界に認められる100年企業

髙木 宏動 社長

 パチンコ発祥の地として知られる愛知県名古屋市。“パチンコ激戦区”の県内で「GOLD玉越」を8店舗展開し、地域に根ざしたホール経営を推進しているのが株式会社玉越だ。
 「パチンコに対する世間のイメージは決してよいものではありません。しかし、この業界には真摯に働く人が大勢存在する。働く人が誇りを持てる業界に変革することが当社の使命です」
 と話すのは、創業者である髙木一夫会長と髙木和美代表の後を継ぎ5月に社長職に就いた髙木宏動社長だ。
 同社は瀬戸市出身の髙木会長が陶器の卸商から転身し1983年に設立。以来、常に安心・安全・快適・感動を追求している。大空間で遊技を楽しめる店舗設計はもちろん、ゆったりした座り心地と収納を兼ね備えるカンガルーチェアや玉箱不要で出玉が見える「みえるみえるReana」、超音波コイン洗浄機を開発するなど、新たな遊技スタイルの創造に努めてきた。
「髙木会長は行政や業界団体に積極的に意見を述べ、業界の地位向上に情熱を傾けてきた人物。そうした姿勢を、創業の精神として継承していきたいですね」
 と話す髙木社長。「パチンコ店を街のオアシスに」との考えから、駐車場でのフリーマーケット開催や花火大会時の駐車場開放、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)でのイベントに携わるなど、地域住民との交流にも意欲的だ。地域の介護福祉施設で定期的に実施しているアニマルセラピーも好評を博している。

従業員を大切に育て
強い組織づくりを推進

 毎年新卒採用を行い、従業員教育に力を注ぐ同社。髙木社長は「仕事のために人生があるのではなく、人生を豊かにするために仕事がある」との考えを従業員に伝え、人生観や死生観に触れる機会も提供している。
「パチンコは装置産業。選ばれる店になるためには、接客などのサービスが最も重要です。働く側の気持ちに余裕がなければ、本当に良いサービスは提供できない。だからこそ従業員満足度(ES)を高め、ワーク・ライフ・バランスにも配慮しています」(髙木社長)
 社内で川柳コンテストや運動会を開催するなど従業員自身が楽しめる環境づくりにも注力。従業員どうしの絆を育み、仕事面にもプラスの効果が生まれている。 髙木社長は展望を話す。
「父と母が苦労して草創期を支え、今日の基盤を築き上げてくれました。家族への感謝の気持ちを胸に、堅実な経営を貫くことが私の責務です。家族的な温かみこそ当社最大の魅力。これを大切にしながら意識改革にも取り組み、強い組織づくりを推し進めます」
 社名には、百貨店の三越にあやかり多くの顧客で賑わう“パチンコのデパート”になるとの想いが込められている。世界から認められる100年企業を目指し、今後も挑戦を続けていく。

【会社データ】
本社=愛知県名古屋市守山区白山4―1203
☎=052―777―2111
設立=1983年9月
資本金=1億円
売上高=500億円
従業員数=265名
事業内容=アミューズメント施設の運営
http://www.tamakoshi.com

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