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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

大三紙化工業(シリーズNo.1701)

暮らしを芯から支える紙管メーカー
生産性向上を目指す「標準化」への取り組み



鷹羽 重雄 社長


 家庭用・業務用のラップフィルムや食品パッケージ、テープ類、さらには農業資材や建築資材など様々な製品やその製造工程でフィルムなどを巻く芯として使用される紙管。私たちの身近なところで暮らしを支えている紙管の「標準化」に取り組み、生産性の向上と優良製品の安定供給、そして魅力的な職場環境づくりを実現しようとしているのが大三紙化工業株式会社である。
「紙管が産業界に登場してから100年余りが経ちますが、未だに一般的な同一規格が無い。内径・厚み・長さの組み合わせで様々なサイズが存在し、呼び方も統一されていません。生産現場でも、お客様の要望に合わせて紙の種類やスリットの幅などを0.1㍉㍍単位で変えなければならず、効率を高めることは困難です」


 と紙管業界の現状を話す鷹羽重雄社長。親会社である東証一部上場企業、㈱GSIクレオスから昨年同社に迎え入れられた新社長だ。
 1917年に埼玉県越谷市で創業した山田紙器㈱をルーツとして、67年に親会社の前身である旧・グンゼ産業㈱の全額出資によって設立した同社。巻き芯用紙管の製造に特化した専門メーカーとしてクライアントの細かい要望に応えてきたが、日本のモノづくり全体が世界でも突出したスピードで「多品種少量」「短納期」へと突き進んでいった。
「細部にまでこだわり過ぎる日本のモノづくりは素晴らしい製品を次々と創出してきた反面、生産性は下がる一方です。労働力がどんどん減少していく中で、設備投資や機械化によってマンパワーを削減していかなければならない。紙管業界が生き残るためには規格の『標準化』が必要なのです」
と話す鷹羽社長はクライアントからの需要が多い規格を絞り込み、昨年末から「標準紙管」として販売を開始。中間製品の「粗切紙管」を一定量在庫することが可能となり、少ロット・短納期にも対応し易くなった。連続生産が可能となることから製造コストやロス率の低減にも繋がっている。

データ開示で見える化
魅力ある業界へ



創業50周年にあたる一昨年8月に本社工場を現住所に移転
し、引き続きオーダーメードの受注にも対応しながら「標準紙管」への移行を進めている同社。クライアントに最適な紙管を選んでもらうためにスペックの「見える化」にも取り組み、「標準紙管」の耐圧レベルや経時変化など様々なデータをホームページで随時開示していく構えだ。

また、鷹羽社長が紙管の標準化によって生産性と採算性の向上を目指している背景には、「3K」と言われる職場環境と社員の待遇を改善し、魅力ある業界に変えようとする地位向上への強い思いがある。
「重くて嵩張る紙管づくりには力仕事の側面もあります。機械化することで少しでも社員たちの負担を軽減しながら、長く安心して働ける会社にしていきたいですね」(鷹羽社長)   

【会社データ】
本社=埼玉県北葛飾郡杉戸町深輪229―4
☎=0480―36―5111
設立=1967年4月
資本金=5000万円
従業員数=70名
売上高=15億6200万円
事業内容=紙管の製造販売
http://www.daisanshika.co.jp

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