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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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三栄(シリーズNo.1071)

自社オリジナル商品を次々開発する
異色の電子製品メーカー

「弊社はお客様・生産工場・輸入卸商社の三者が栄えることで、『社会奉仕に繋がる架け橋のような企業』になりたいという思いから三栄と名付けました」

 と語るのは1993年に電子部品の卸売り会社として設立された有限会社三栄の品川喬社長。現在は卸業のみならず、電子製品の開発・製造や中国の大手工場と日本販売代理店契約を結び、デジタル社会に欠かせないデジタル家電向けのインターフェースHDMIの分野にも参入している。

「販売を全国の代理店で行うことで、営業コストを抑え、商品の低価格設定に努めています」(品川社長)

 さらに近年では、時代のニーズに合わせた自社オリジナル商品を次々開発。中でもビーズアクセサリーは日本・中国・韓国から仕入れた材料を女性従業員ならではのセンスでデザインし、季節や流行色を取り入れながら1つ1つ丁寧に作り上げ、年齢や性別を問わず誰でもどこでも気軽に付けられる商品に仕上がっている。

「東日本大震災で全国各地に節電や災害への関心が高まった影響により、場所を選ばない充電式のLED実用型スタンドなども開発しています。携帯型LEDスタンドも開発中で、実用新案の取得に向けて動き始めています」(品川社長)

 他にも少子高齢化社会に対応した高齢者向け拡聴器やビーズアクセサリーとLEDを組み合わせたテールランプも開発している同社。製造は中国に構える自社工場で行っている。次々と生み出されるオリジナル商品の背景には、品川社長の経歴が深く関わっている。

紆余曲折の青年期
漢数字で書籍発行も

 
 品川社長は幼少期を台湾で過ごした後、日本へ帰郷。屋根に企業看板を取り付けてくれる家庭の調査や室内装飾デザイナー会社など、様々な業種の仕事を体験して経験を積んだ。だが、どの会社でもあまり長くは続かなかったという。

「当時は自分の給料くらい自分で稼げると思っていたので、人に仕えることを不快に感じていました。ただ、今思うと様々な業種の仕事を体験したことが、現在のオリジナル商品開発のアイデアに生かされているのかもしれません」(品川社長)

 その後、電線メーカーの代理店を経て独立。社長解任や会社倒産などの憂き目にもあったが、3度目の正直となる同社で軌道に乗せることに成功した。最近では転機になった年齢とその漢数字との関係に着目し、日々まとめたノートで書籍発行にも意欲を見せている。

「40代で事業に失敗しましたが、漢数字の四は水槽で人の足がバタバタする形に見えます。つまり40代は人生に迷い、地に足が着いていない状態。逆に50代の五は神輿の形に見え、人が自分を担いでくれます。私も50代でどん底を抜け、60代の会社設立で軌道に乗りました。80代の八で再びどん底に落ち、現在1段ずつ階段を上っています」(品川社長)

 今後はオリジナル商品を自社で販売するだけでなく、代理店や会員制による販売も視野に入れている。

「全国にオリジナル商品を普及させる一方、独立を目指している若い人たちの手助けになっていければ嬉しいですね」

【会社データ】
本社=埼玉県さいたま市北区大成町4―32
☎=048―666―8154
設立=1993年9月
事業内容=LED電子製品、ビーズアクセサリー、オリジナル商品の製造・開発

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