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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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ヤマト徽章(きしょう) (シリーズ No.1652)

ふと記憶が蘇る、人それぞれの勲章
トロフィーやカップなどの記念品を贈り続けて98年


出井 久之 社長


 来年に迫る東京オリンピック。日本選手のメダルラッシュに国民の期待も高まる。世界規模のイベントでなくても、トロフィー・カップ・メダルなどの記念品は誇らしいものだ。
 そんな品々を扱って今年で創業98年の歴史を誇り、「サンレオ」ブランドで知られるヤマト徽章株式会社
「会社を引き継いだ時、まず必要なのは在庫を把握することだと考えました」



 と語るのは、父君より後継指名され1996年3月、4代目代表に就任した出井久之社長最初に在庫の大きさに注目したのだ。
 そこで半年に一回だった棚卸を毎月行うようにし、1年半で4億円あった在庫を2億円に減らした。現在では月2回行い、さらに圧縮したことで、銀行の信用にも繋がっている。こまめにチェックし、仕入担当者に現状分析をさせている。
 損益計算表、推定在庫を毎日確認し、係数的管理を徹底することで現状を把握。流動比率は、108㌫以上が目標。また、CO2削減を目指し9台のサーバを仮想化し3台に集約、LED照明の導入など環境活動にも精力的に取り組んでいる。   
「税金をきちんと納めなければ、良い企業とはいえない」との先代の信念を引き継ぐと共に、94年11月に自ら会社のスローガンを掲げた。仕事は「楽しく」「面白く」「既成概念に捉われず」だ。 
「疑問に思ったことは、毎日考え続ける。その先に見えてくるものがあります」
 とは、出井社長の信条だ。
 
発想の転換で新事業
若手の人材育成を重視

 ゴルフは、70歳の今でもハンデ9の腕前。
 ゴルフから得たことは多いという。緑の中で歩き目を休ませ、ストレスを解消する。
「様々な人と出会い、紹介し合うことで人の輪が広がり、自身の成長にも繋がりました」(出井社長)

 ゴルフ市場もバブル崩壊後、プライベートコンペが減りカップの売上が減少。
 代わって、卒業記念や草野球大会等でメダルや優勝カップ等の需要を創造した。        
 また「ドラえもん」や「ウルトラマン」などのキャラクターを使った像や、その他様々なオリジナル製品を開発・販売してきた。現在では、売上のほとんどがオーダーメイド製品だ。
 先代が、五輪や万博などの記念品では、地元が潤うよう地域貢献に注力した思いを継承して、地元文京区の要請には全て応え、祭りなどへも積極的に参加する。
 今年から3年かけて、業態整備と働き易い環境作り、若手の育成に注力する。
 定年後のベテラン社員のため、分社化も検討中で、それぞれを独立採算性にし、生産性の向上を目指す。
 今後は、既成概念に捉われない発想の転換で、将来の自給自足を見据え、異業種の農業展開も検討中だ。
「先々を見て、色々考えるのが楽しいんです」
 と話す出井社長だ。


[会社データ]
本社=東京都文京区白山1‐26‐19 
℡=03-3814-5171
創業=1922年2月
資本金=9800万円
従業員数=85名
売上高=20億9640万円
事業内容=徽章・カップ・トロフィー・メダル・記念品等の製造・販売
http://www.yamato-kisho.co.jp


 

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