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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

ヤマダインフラテクノス(シリーズ No.1648)

「循環式エコクリーンブラスト工法」の普及で
「ゴミを減らして世界を変える」起爆剤に


 
山田 博文 社長


 全国に約73万カ所ある道路橋の約4割が鋼橋で、その約半数が築年数40年を越え、補強・補修が必要な時期を迎えている。鋼構造物の長寿命化のための重防食塗装の際、ポイントとなるのは塗装を剥がし錆を取る素地調整だが、従来から主流の珪砂やスラグなど非金属系研削材を使用するブラスト法では、1橋当たり1000平方㍍の施工で約40㌧の再利用不能の有毒性廃棄物が発生するという問題があった。



 その問題意識の元試行錯誤の末、スチールグリットという金属系研削材を循環利用し、廃棄物を剥がした塗装カスのみの約1㌧に抑える「循環式エコクリーンブラスト工法」を開発し世に広めているのが、1953年1月山田ペンキとして創業し、今年66年目を迎えたヤマダインフラテクノス株式会社(山田博文社長)だ。
 鉄の町・愛知県東海市で創業した同社は、当初から各種プラントや造船所・原子力発電所などで鉄を守る塗装を手掛けていたが、95年山田社長が33歳で2代目代表に就任後は橋梁塗装分野に進出。新技術開発の貢献も相俟って、就任時の売上高4億円を18年6月期25億円までに伸ばしている
 23歳で専務として営業全般を任されていた山田社長は、造船所での作業当時に廃棄物の少ない金属系研削材を経験しており、橋梁分野に進出後、廃棄物を大量に排出するブラスト法の改善を模索。作業環境の違いや設備の問題点を解決して、廃棄物の処分コストを考慮すれば格段のコスト削減に繋がり、環境にも優しい新工法の開発に成功した。
「循環式エコクリーンブラスト工法」は国土交通省の「NETIS」で活用促進技術に認定され、併せて同社開発の水系ブラスト粉塵軽減剤「エコクリーンバイオ」も推奨技術に指定され、ODA技術にも採用された。
 新工法普及のために敢えて特許を取得しなかった山田社長は、16年6月更なる普及を目指して(一社)日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会を設立。20社の志を同じくする正会員企業と共に、「ゴミを減らして世界を変える」を合言葉に、新工法の啓蒙活動に努めている。

疲労耐久性も向上させる
「エコクリーンハイブリット工法」も


 一方老朽化した橋梁では、疲労亀裂の発生も問題化している。同社では、既設橋梁に特殊鋼球による「ショットピーニング」施工で疲労亀裂を予防し、同時に腐食予防の「循環式ブラスト」も施工する「エコクリーンハイブリット工法」(国内特許取得済)を開発。次なる課題をも解決に導いている。
「世界の橋梁の長寿命化は、当社に課された使命です」
 と、山田社長は意気軒高に語っている。


【会社データ】
本社=愛知県東海市名和町二番割中5-1
℡=052-604-1017
創立=1954年1月
資本金=2000万円
社員数=70名
事業内容=鋼構造物塗装、各種ブラスト工事等
http://www.eco-yamadapeint.co.jp

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