「世界一のものづくり企業」を目指す
車載用メータ、ヘッド・アップ・ディスプレイメーカー
湊 則男 社長
独自のブランド戦略と操作性・デザイン力の高さを武器に、車好きの感性を刺激し続ける自動車メーカー・マツダ。そのお膝元である広島県は庄原市に本社を構えるのが、今回紹介するNSウエスト株式会社(日本精機グループ)だ。 同社の主力製品は、車載用のメータやヘッド・アップ・ディスプレイ。車載用メータではほとんどのマツダ車に搭載され、ダイハツ工業の「タント」や「ミラ・イース」など人気車種にも採用されている。
「当社は、メーカーとの共創開発を通じ、フルサービスサプライヤーとしての実績を重ねています。目指す先は『世界一のものづくり企業』ですね」と話すのは、湊則男社長。マツダに入社後、「MPV」や「デミオ」といった花形車種開発の陣頭指揮を執ってきた経験に加え、経営学博士という肩書きも併せ持つ。
「開発&生産の内製化にはこだわりがあります。コストの削減、高品質の維持を可能にするだけでなく、リードタイムの短縮や在庫量の削減などにも有効な手段」と自信をのぞかせる。
さらに、マツダの車作りには欠かせない「プレミアムフィール」を実現する機能価値と感性価値の高い次元のものづくりを追求する同社。「一味違う優越感」を演出し続けるメータ・ディスプレイはここから生み出されているのだ。
「あるべき姿」を明確にして
全社一丸となり追求する
昨年5月より同社の経営者となった湊社長。その考え方は一貫している。
「あるべき姿=理想をはっきりと描き、いまある事実を明確に把握する。そのギャップを問題点と捉え、逆算して目標達成への道筋をつけることが大切です」
2020年を見据えた長期計画の作成、そのための理念・ビジョンの再構築など、より具体性のある経営を推し進めている。
「もともと庄原という土地柄もあり、地元愛に溢れ、実直な性格の社員が多い会社です。夏には毎年納涼祭を開催し社員全員が盛り上がります。本当にロイヤリティが高く、全社一丸となる企業風土だと感心させられます」と湊社長。
社員には「方向性、意欲・情熱、能力」というキーワードを軸に、理念や目標を浸透させるための説明会の実施、社員満足度調査やそれを基にした改善計画の立案、英語教育の奨励、ラスベガスで行われる家電ショーをはじめとした国内外の展示会への参加など、サポート体制の充実にも余念がない。
「外部の人からうらやましがられるような、社員が誇りに思える会社にしていくことが経営者の責務。そのための努力は惜しみません」
“志あるところに道は拓ける”とは湊社長の座右の銘。自社の強みを生かした新規事業の立ち上げも視野に、描いた夢へと着実に歩みを進めていく。
【会社データ】
本社=広島県庄原市新庄町366―2
☎=0824―72―2033
設立=1982年6月
資本金=3億円
従業員数=297名
事業内容=車載用メータセット、コンバイナ式ヘッド・アップ・ディスプレイ等開発・生産
http://www.nswest.co.jp
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