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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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明治機械製作所(シリーズNo.1144)

エアと技術の融合性の追求
常に革新し続ける老舗メーカー

廣田 貢 社長

 人の来ないところに発展はない。花は、何も語らないがその美しさで人を集めるため、おのずとそこに至る道ができる。中国の歴史書『史記』に依る「桃李成蹊」の精神が、株式会社明治機械製作所にはある。
 2014年に創業90年を迎えた同社は、コンプレッサ、スプレーガン等の塗装機器、塗装設備を手がけるパイオニアといえる存在。
 コンプレッサとは気体を圧縮することでエネルギーを生み出すことを目的とする、手軽でローコストの省エネルギー型動力源のこと。
 また、スプレーガンは、コンプレッサの働きによって液体を霧状に噴射する塗装機器で、塗料だけでなく油や水、時には醤油や酒などを吹くのにも用いられる。国内2位のシェアを誇り、創業以来、無限のエネルギー源である空気を用い、独自の技術を開発してきた。
 そんな同社の6代目廣田貢社長が大切に思う言葉が、冒頭の「桃李成蹊」。「売るのではなく、買っていただく」という意識から、誠意のこもった対応で、顧客との信頼関係を築く。「信頼されていれば、顧客は離れない。離れたとしても帰ってきてくれる」(廣田社長)
 また、社内では「和顔愛語(わげんあいご)」の精神を徹底。笑顔と挨拶で相手を敬うという仏教に依る言葉である。従業員全員が笑顔で挨拶し、コミュニケーションをとることで、明るく働きやすい環境を作る。こちらも、社内外問わず信頼関係を作るのに必要な要素だ。
「少しの気遣いで仕事がやりやすくなる。大事なのは気配りだ」と廣田社長は話す。

創業100年に向け世界へ
会社の土台を築き上げる

 リーマン・ショックによる傷が癒えていなかった2010年。2期連続赤字という同社にとって苦しい状況の中で、活路を開くため、廣田社長に白羽の矢が立った。「やるしかない」という気持ちを胸に、社長の座に就いたという。
 1969年に入社、製造部での5年間を経て、広島、名古屋、大阪にて、営業の第一線で活躍。この経験を生かし、就任後は新生明治機械製作所の構築に励む。就任当初は20億円まで下落していた売上を、わずか5年で30億円にまで引き上げ、さらなる上昇カーブを描く。
 その奮闘の背後には、従業員への思いがある。「会社は1人では成り立たない」と、従業員が安心して働ける土台を作ることが自身の使命だと廣田社長は熱く語る。
 そのためにも廣田社長が目を向けたのが、競合他社の進出が未だ少なく未開拓のフィリピン。今年の5月から日系企業と連携し、スプレーガンの現地生産に乗り出した。10月にはミャンマーでも生産開始予定。100周年を目前に、廣田社長が築きあげる土台は、より確固たるものとなり、後世語り継がれるものになるだろう。    

【会社データ】
本社=大阪市淀川区田川2―3―14
☎=06―6309―1221創業=1924年1月
資本金=3億8465万円
事業内容=エアコンプレッサ・スプレーガン・塗装設備の製造販売
http://www.meijiair.co.jp



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