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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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ラッキーバンク・インベストメント 株式会社(第49回)

全案件不動産担保型ソーシャルレンディングサービス
投資家に人気の「Lucky Bank」

田中 翔平 社長

 資金を借りたい事業者と投資家をインターネット上で結び付ける「ソーシャルレンディング」。投資型クラウドファンディングとも呼ばれる、イギリス発祥の新しい金融サービスだ。

 現在、日本では6社がこの事業に参入しているが、昨年12月に開設された全案件不動産担保型ソーシャルレンディングサービス「Lucky Bank」の人気が急速に過熱している。
「おかげさまで、スタートから5カ月で累計調達金額は8億円を超えました。登録投資家数も650名以上にまで増加しています」
 こう話すのは、同サービスを運営するラッキーバンク・インベストメント株式会社田中翔平社長だ。
「Lucky Bank」のWEBサイトには同社が精査した様々な不動産プロジェクトが掲載されており、インターネットで簡単な登録を済ませれば、匿名組合出資契約に基づき誰でも投資に参加できる。
 集まった資金は同社を通じ不動産事業者に貸し付けられ、投資家には毎月収益が分配される※。1万円単位での少額投資が可能で、1人あたりの投資金額は100万円未満が最多。年収300万~700万円の一般サラリー層が投資家全体の約65%を占めている。
 第27号案件として公開された東京都練馬区のマンション販売プロジェクトは、募集開始からわずか35秒で案件成立。最近は横浜や千葉、仙台など、プロジェクトは全国に広がっている。
「実物資産であることの保全性に加え、同じ土地・建物が一つとして存在しないことが不動産の魅力。不動産はそれぞれの土地が持つ歴史や文化の上に成り立っています。ソーシャルレンディングの仕組みを生かして社会資本の再生を図り、地域社会の活性化を実現させたい。民間企業として『地方創生』に貢献したいと考えています」(田中社長)
 さらなる体制の強化に向け、コンプライアンス・オフィサーとして招聘されたのが奥山晴雄副社長。東京大学卒業後、ハーバードビジネススクールに進み、外資系投資ファンドで500億円の不動産投資に成功した実績を持つ人物だ。
「ソーシャルレンディングはまだまだ新しい金融サービス。それだけに、投資家保護をはじめとしたリスクマネジメントに企業としてどのように取り組んでいくかが強く求められます。不動産特化型ソーシャルレンディングの草分けとしてしっかり責任を果たしていきたいですね」(奥山副社長)
 年内に100号案件到達と累計調達金額50億円突破を目指している同社。不動産特化型ソーシャルレンディングへの参入に名乗りを上げる企業も現れ始めている中、今後の動向に大きな期待が寄せられている。
※「Lucky Bank」への投資は元本回収及び収益分配を保証するものではありません


【会社データ(問い合わせ先)】
本社=東京都中央区八重洲1―1―3 壽ビル9F
☎=03―6262―3477
設立=2014年5月
資本金=9000万円
事業内容=ソーシャルレンディング事業
金融商品取引業=関東財務局長(金商)第2807号
貸金業=東京都知事(1)第31541号
加入団体=日本貸金業協会第005853号
https://www.lucky-bank.jp

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