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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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山辰組(シリーズNo.1737)

天然ダム・防災重点ため池の決壊防止に救世主!
新技術「ハイブリッド・サイフォン排水装置」



馬渕 剛 常務


農林水産省は昨年6月、自然災害によって人的被害を及ぼす恐れがある「防災重点ため池」を新たな基準で再選定。16万カ所以上点在する農業用ため池のうち、実に約6万4000カ所が対象となった。
そこで今、国や自治体から大きな注目を集めているのが「ハイブリッド・サイフォン排水装置」。人が通れる場所なら人力で運搬・設置できる口径100mm規格のサクションホースと100Vのポータブル発電機、口径50mmの水中ポンプ、その他専用部材を連結して吸水し、灯油ポンプのようにサイフォンの原理によって電気を使わず送水する。安全な場所から遠隔操作でき、条件が整えば毎分2㎥以上の大量排水が可能だ。


水中ポンプ稼働はサイフォンが起動するまでの1~2分のみ。水中ポンプを常時稼働させる排水工法と比較すれば、燃料消費量と温室効果ガス排出量は、なんと1万分の7(同社調べ)に軽減できる
「今後も天候変動が続けば、多くのため池は決壊の危機に直面します。この装置をため池を所有する農家の皆さんにも、もっと知って頂きたいですね」
と話すのは、開発者の一人である株式会社山辰組馬渕剛常務。国土交通省の新技術登録システム「NETIS」や、2015年度の「次世代社会インフラ用ロボット技術(排水部門)」にも認定された同装置の普及を目指す環境事業部の若きリーダーだ。
水位の低下を安価で実現する新技術として、昨年12月に開催された「建設施工と建設機械シンポジウム」でも表彰され、周囲の熱い視線を集めた同装置はため池だけでなく、地震や豪雨で発生する「天然ダム」の排水にも最適だ。04年の新潟中越地震では毎日ドラム缶50本分の燃料をヘリコプターで運搬したが、同装置はその運搬作業と燃料消費の軽減を可能にした。
 昨年日本列島に大きな爪痕を残した台風被害を受け、政府は国土強靭化対策を今年度予算案の重要課題に据えた。天然ダム・ため池の決壊を防止する最も有効な手段は「事前放流」であり、同装置へのニーズは高まるばかりだ。

ひと味違う建設会社の
新たな事業の柱として


 地域に根差した建設会社として創業93年目を迎えた同社。1991年に新設した環境事業部では、これまで「棚田式魚道」をはじめとする多くの環境製品・工法を開発してきた。
建設会社だからこそできる環境保全活動があり、地域を守る意識は高い。今後も〝ひと味違う企業づくり〟として全国、そして海外にも認められる環境事業を2本目の柱に育てていきます」(馬渕常務)
一昨年に岐阜県知事から「ぎふ建設人材育成リーディング企業」で最高ランク「ゴールド」の評価を受けるなど、労働環境改善や人材育成も高く評価される同社の活躍に期待だ。


【会社データ】
本社=岐阜県揖斐郡大野町大字稲畑203―1
☎=0585―32―0171
創業=1927年1月
資本金=3000万円
従業員数=40名
売上高=約10億円
事業内容=総合建設業、環境製品及び新技術開発・販売、指定管理者
https://yamatatugumi.jimdo.com

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