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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

土筆鋼業(シリーズNo.1763)

顧客ニーズと環境変化に対応して50周年
「速い丁寧」がモットーの金属加工会社

 
中村 淳一 社長

 都心部へのアクセスも良好なベッドタウンとして発展する傍ら、昔ながらの「町工場」も数多く残る江戸川区。日本経済と地域の基盤を支えるモノづくり企業が軒を連ねる地域に根差し、5月31日に創業50周年の節目を迎えるのが株式会社土筆鋼業だ。
「時代が求める価値を創造する」を経営理念とし、鉄板やステンレス、アルミ、スチール等の折曲、溶接、加工技術を用いた建築金物の生産に従事。高い技術力と充実した機械・設備を駆使し、庇(ひさし)をはじめとする工場やオフィスの外装向け製品を供給している。
「市場環境に合わせた業態の変化に、先代が素早く対応したことが長く業歴を重ねてこられた要因。自社で溶接までの製造工程を一気通関で担えることが最大の強みです。『速い丁寧』をモットーに、ご注文頂いた製品をその日のうちに仕上げることもできます」

 と話すのは昨年7月に就任した中村淳一社長。創業者である先代の父君から〝仕事を断らず、自社でやりきる〟精神を継承し、持ち前の誠実さで顧客からの信頼を守り続けている。
 創業した当初は住宅の軒先などに用いる鋼材製品を手掛けていた同社はその後、顧客からの要望に応える形でリフォーム分野へと進出。やがて、設備投資の需要拡大を予見した先代の決断によって、工場関連のニーズに対応する現在の事業領域にシフトした。
「先代が近所の板金加工会社に営業をかけたことが、工場用製品を手掛けるきっかけ。現場を管理する職人さんたちのニーズに即対応できる体制を整え、口コミによる紹介で受注を伸ばしてきました」(中村社長)
 
モノづくりの原点追求
匠の技術を次世代へ

 現在、平均年齢30代後半の腕利きの職人たちが集い、江戸川区に3つの工場を擁する同社。各産業でIT化が進む今日でも、世界に冠たる日本のモノづくりの原点を忘れない。
「モノは実際に作ってこそ価値が生まれる。職人たちが〝体を使って作る〟という精神が日本のモノづくりです。一人前になるためには数をこなさなければいけません。たとえ失敗しても、その原因を考えて次に生かすことが大切なのです」
 と中村社長。地元で活躍する匠の存在にも注目し、さらに付加価値が高い技術の習得に意欲を燃やす。
「古くから受け継がれてきた技術は素晴らしい。近所の工場にも日本で数少ない、機械ではできない薄板の特殊な溶接技術を持つ職人さんがいます。高齢化が進み、技術を学べる機会は少なくなってきますが、匠たちが切磋琢磨するこの場所で頑張っていれば生き残っていけます」(中村社長)
 春の訪れとともに顔を出す土筆のように真っ直ぐ、すくすくと成長してきた同社は、半世紀にわたって培ってきたモノづくりの胞子を次の世代へと放ちながら、さらに伸び続ける。

【会社データ】
本社=東京都江戸川区東小松川4―34―10
☎=03―3656―6741
設立=1970年5月
資本金=1800万円
売上高=6億7000万円
社員数=23名
事業内容=鉄板・ステンレス材等の加工、溶接、販売

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