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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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裕豊商会(シリーズNo.1765)

「誠心誠意」を指針に70年。信頼が発展を導き
製造分野へ更なる可能性を拡げる靴卸売企業



石川 順一 社長


 顧客ニーズや品質への目利きに長けた卸売企業がメーカーに転じ、劇的に成果を挙げるケースが稀にある。浜松に本社を置く株式会社裕豊商会はこの5月に設立70周年を迎え、靴の分野で興味深いシフトを図ろうとしている。
「父は厳格で真面目、仕事が趣味のような堅物でした。父の堅実経営がここまで来れた大きな要因です」
 と話す石川順一社長は成蹊大学を卒業後、婦人靴の卸売会社で3年半の〝修行〟を経て1981年に同社に入社した経歴を持つ。その経験から百貨店へと販路を広げ、それまで紳士靴を主力としていた同社の販売比率は婦人靴中心に推移し、その頃スタートしたスクロールとの通販事業によって売上規模は更に拡大した。


 これを機に同社は台湾、中国からの輸入体制を敷き、爆発的なまでに販売数を伸ばす一方で、避けられない「品質の問題」に直面した。
「目視・触手点検では全くわからない微小な異物は、履いていくうちに姿を現す。それを見逃すことは絶対にあってはなりません」
と話す石川社長は当時、同業他社に先駆けて製靴専用のレントゲン検針機を特注し、検品を徹底。今も終始一貫、全数を自前で検品する体制は健在だ。
「私の商売の基本は『誠心誠意』。百貨店とのお付き合いも、通販も海外事業も、すべて『人』との繋がりによってスタートができた。ご縁によって、たくさんの人に助けていただきました」
 入社以降、時代の流れを読みながら常に現場にいて、的確な舵取りを発揮してきた石川社長はこう話す。
「父の教えは『お前は人の2倍働いてやっと一人前だ。商売は良い時も悪い時もある。でも真面目にやっていれば必ずいつか報われる』。父と一緒に仕事ができて本当に良かったと思っています」(石川社長)

優れた「品質」は
必ず認められる

 その後も日生協やディノスセシール、千趣会、ベルーナなど大手通販と提携し、堅調に販売を拡大していく中で「魂のこもった靴を自分で作りたい」と思い至った石川社長は、東京・浅草に製造機能を担う「石川製靴」を開設。高度な技量を要するエレガントパンプスの製造を得意とする石川製靴は10数年を経て実を結び、今ではリーガルやダイアナといった一流ブランドの厳しい品質基準をクリアする製造部門を担っている。
 昨年は通販番組『ショップチャンネル』での販売もスタート。新たな顧客層が育っているようで「口コミ」レビューを読んではグッときてしまうと石川社長は話す。良い品質は時に雄弁だ。
「本当に良いモノを自分たちで作って、自分たちで売る。これは私の夢です。品質や内容が大切で、規模は大きくしなくてもいい。自分たちだからこそできる品質を追求するモノづくりに特化した企業でありたい」
 と話す石川社長は、新たな販売展開を視野に次世代への可能性を確信する。


【会社データ】
本社=静岡県浜松市中区池町221-11
☎=053‐454‐4531
設立=1950年5月
資本金=1400万円
従業員数=18名
売上高=7億5000万円
事業内容=婦人靴を中心とした靴の卸売・製造・小売
http://www.yuho-syokai.co.jp

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