品質管理とメイド・イン・ジャパンで付加価値を!
連携・連動によるワンストップの総合物流サービス
長内 英俊 社長
メーリング事業のパイオニア的存在として豊富な実績と信頼を積み上げてきた株式会社宣工社が8月1日、500坪強の敷地を持つ新たな物流センターを稼動させる。
「円安の影響や人件費の高騰によって、中国をはじめ海外でノベルティーなどを生産・加工するメリットが少なくなっています。そこで、スペックの高い機械や進化するITを使っても出来ない、日本で行う繊細で的確な手作業による加工業務にこそ、ビジネスチャンスがある確信しています」
と、狙いを話す長内英俊社長。実際、「メイド・イン・ジャパン」という付加価値を求め、メーカーや通販会社から月に30件以上、加工や検品の依頼・問い合わせが寄せられているという。
1970年の設立以来、DM発送業務を中心に着実に事業領域を広げ、個配送出荷代行とバックオフィス業務、倉庫の有効活用、内職加工という4業務を連携した物流サービスで、企画から納品までをワンストップでサポートする同社。内職加工サービスは、長内社長が「3部隊」と呼ぶ構内内職者と管理者、軽作業を行う在宅内職者を連動させることで作業のコストダウンと効率化を実現している。
また、作業工程の見える化や情報共有システム、RF端末管理などによってミスを防止。2005年にプライバシーマーク、13年には情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)と品質マネジメントシステム(ISO9001)を取得するなど、品質管理への徹底した取り組みも強力な武器となっている。
今年6月から、環境マネジメントシステム「コンパクトエコシステム」(CES)の取得に向けた取り組みを開始。年内の取得を目指す。
「美点凝視」で人間力育む
成長の礎を築いて次世代へ
物流機器の営業マンとして偶然飛び込んだことがきっかけで入社し、先代社長(現会長)と二人三脚で組織化をリードしてきた長内社長。2年前から社長に就任し、人間力の強化を図る社員教育に注力している。
「当社のエンジンであるパートの方々を社員がいかにコントロールするかが重要です。『この社員についていきたい』と思わせる、人間的な魅力を身につけて欲しいですね」(長内社長)
人間学を学ぶ雑誌『致知』を使った社内勉強会「木鶏会」を4月から実施。抜粋した記事の感想文を発表してお互いを褒め合い、「美点凝視」の精神を養っている。
また、経営理念の浸透を促すべく、「行動指針10カ条」を毎日唱和。長内社長は今月から、毎朝作業場に足を運び、大きな声でパート社員に挨拶するという行動規範を立てて実践している。
4年後に5000坪クラスの物流センターの開設を計画している長内社長は、今年で50歳。現在7億円強の売上高を来年9月の決算で10億円に、60歳になる10年後には30億円にまで引き上げ、後任にバトンを託したいと考えている。
【会社データ】
本社=埼玉県所沢市本郷
1118―6
☎=04―2951―6300
設立=1970年12月
資本金=1500万円
従業員数=160名
事業内容=ダイレクトメール事業、物流サービス、アッセンブリ・内職サービス
http://www.senkosha-co.co.jp
[1回]
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