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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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三嶋電子(シリーズNo.1152)

環境に優しく長期間保管可能
柏葉水電池で未来を照らす

檀浦 逸克 社長

 水に浸すか、水を入れることにより明かりが灯る――そんな製品を可能にする「水電池」の存在をご存じだろうか。

「数ある水電池の中でも、当社の柏葉水電池は最長1500時間の連続発電が可能な点が特徴。この独自技術で特許も取得しています」 と語るのは三嶋電子株式会社檀浦逸克社長
 水電池とは、H2Oを化学反応させて発電する電力源で、水以外の海水やコーヒー、醤油など水分があればなんでも発電できる。その使用する場面・場所を選ばない利便性により、東日本大震災以降、防災意識の高まりと共に注目されている。保管の面でも置いておくだけで放電してしまう乾電池と異なり、使用しなければ10年は保管可能だ。
 また、使用後の乾電池は産業廃棄物となるが、水電池は分別廃棄ができ、環境にも配慮した製品と言える。そのメリットから、柏葉水電池を使用した同社の照明器具は防災用品用途のの他、近くに電源の無い地域や夜間の工事現場、警備現場、アウトドア用品としても今後期待される商品だ。
 商品の種類も懐中電灯から、野外照明、海水で約2週間発光可能な光る救命胴衣など幅広く、様々な場面で威力を発揮する。
 現在法人向けには商社を通しての販売を行っているが、度々メディアでも取り上げられ、その度に個人からの購入希望の問い合わせも相次いでいるという。
 その開発の経緯を伺った。

大手メーカーとの縁
時代が求める新たな製品を

 31年前の創業当時は電子部品の一商社だった同社。縁あってソニーとの取引が始まったことで、国外への進出のきっかけを掴む。その頃、多くの大手メーカーは日本から輸出した部品を国外の工場で組み立て、また日本に輸入する方式を取っていた。その後よりコストダウンを図るため、大手各社は部品の現地調達を推進したが、ソニーの依頼の下、先陣を切ったのが檀浦社長。以来シンガポール、香港、中国の現地工場を指導し、メーカーの生産体制に大きく寄与した。
「工場で働く方の意識改革から行い、苦労も多かったですが、当時指導した工場が、今や大工場に成長しています」(檀浦社長)
 三嶋電子という社名も諸産業繁栄の利益があるという平塚市の三嶋神社にあやかり、シンガポール・香港・日本という“3つの島で成功を収めたい”という思いを込めて付けられた。
 しかし、21世紀初頭から海外勢の台頭が著しく、国内家電メーカーに陰りが見え始める。そんな中、奇しくも水電池の重要なパーツの開発者との出会いがあり、新たなビジネス展開として取り組んだのがオリジナルの水電池の開発だ。6年前より開発を開始して改良を重ね、各種の製品化を進めた。LED照明普及の追い風もあり、水電池を使用した様々な照明製品を世に送り出すことに成功。
「環境に優しく、使用する場所を選ばない水電池。各地方自治体にも認知が広がっています」(檀浦社長)。
 いずれ乾電池と並ぶ電力源として、明るく日本の未来を照らすだろう。

【会社データ】
本社=東京都千代田区神田錦町3―6 山城第3ビル
☎=03―3293―4791設立=1984年9月
資本金=1000万円
事業内容=水電池製造販売、電子部品・部材調達

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