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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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渡辺工業(シリーズNo.1484)

溶接・塗装までの一貫体制で新領域開拓
厚物に強い金属加工のスペシャリスト

渡辺 博司 社長

 フォークリフトなど建設機械用部品を中心に、農業機械用や電力用、特殊車輛用といった様々な用途の金属部品・金型を製造する渡辺工業株式会社。岩手県に2つの生産工場を構え、プレス加工だけでなくロボット溶接や焼付塗装も行える一貫体制が、スピーディーで良質なモノづくりを実現させている。

「板金塗装の会社は沢山ありますが、その多くは半導体や産業用カメラなど薄物が得意。当社は厚物の加工技術に長け、小ロットでもコスト競争力があります。プレス設備と塗装工場を有していることも強みです」
 と自社の特徴を語るのは、就任から1年を迎えた渡辺博司社長。1953年に祖父が創業し、祖母から父へと受け継いできた同社を率いる4代目のリーダーだ。


 13年前に入社して以降、営業部門を牽引してきた渡辺社長が尽力してきたのは新規顧客の開拓。これまで大手2社が大半を占めていた売上のバランスを整え、景気に左右されない強固な経営基盤を築くためだ。顧客からの紹介や、商談会にも積極的に足を運んできた。
 同時に製品を供給する業態も広がり、将来は自社ブランドのモノづくりも視野に入れる渡辺社長。さらなる技術レベルと設備の向上を進めるとともに、生産管理の見える化など社内体制の変革も推し進めている。
「会社を大きくして量を追求するより、中身を大事にして収益性が高い体質にする内容重視の経営を進めています。一つの業態に囚われず、今までに取引したことがない幅広い業態に挑戦したいですね」(渡辺社長)

モノづくりを〝楽しむ〟
考えられる社員に期待

 製造業の課題である技術の継承はベテラン社員に若手社員をマンツーマンで付け、言葉では表現しづらい機械の癖などを実際の仕事の中で教えている。若い社員が動き易い新たな生産管理システムの構築・稼働も進めている最中だという。
「昔は、自分で考えないと〝職人技〟は習得できませんでした。ベテランの技は近くで見ているだけでも勉強になる。若手社員は教えてくれるまで待つのではなく〝自分で考えられる人間〟になって欲しいですね」
 と話す渡辺社長。若手社員の成長と現場の改善活動に必要なのは、モノづくりの世界を志した頃の「楽しい」という気持ちだという。
「例えば小学生の時、図工の時間に感じた『楽しい』という気持ち。『やってみたい』『好き』という最初の気持ちが大切です。苦しい思いをしながら良いモノは作れません。私も面倒臭いことほど〝楽〟にやりたい性格です。良い『カイゼン』が出来る人は仕事が嫌いな人だと思います」(渡辺社長)
 男社会と言われる製造現場で、女性社員も働き易い環境作りを進めている渡辺社長。新たなモノづくり企業に変貌する同社には、仕事を「楽しむ」という原点が確かに根付いている。

【会社データ】
本社=東京都西多摩郡瑞穂町長岡3―5―18
☎=042―556―3921
創業=1953年2月
資本金=3000万円
従業員数=60名
事業内容=金型製作、プレス加工、機械加工、精密板金、各種溶接・塗装
http://www.watanabekogyo.jp

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