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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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ジャパンロジスティクス(シリーズNo.1481)

英会話が堪能な社員が多数在籍
ハイクラス層の引越スペシャリスト


田口 典彦 会長

 凌雲ホールディングスを中心として、様々な物流機能を持つ凌雲グループ。その一翼を担う株式会社ジャパンロジスティクスは、在日外国公館や大手外資系企業を中心に、外国人の引越を手掛けている
 当日の引越作業だけでなく、顧客との下見のアポイントから打ち合わせ、アフターフォローまで一貫して英会話が堪能なスタッフが対応。芸能・スポーツ界をはじめ各界のVIP層に根付いた営業体制を敷いており、営業担当者は守秘義務の観点から会社の代表電話を使わず、すべて携帯電話で24時間365日応答する。海外引越も含めたきめ細やかなサービスでハイクラスからの信頼も厚い。

 同社が設立したのは1992年。一般運送・引越を手掛ける㈱凌雲物流の経営がピンチに陥った際、グループ創設者である田口典彦会長によって、英会話が堪能な人材を活かした事業を開始した。
「小さな運送事業者である我々が生き残るためには、特徴を持った経営が必要です。その頃から“私たちにしかできない事、『大』を目指さず『最良』を目指そう”とノウハウを蓄積して、現在まで生き残ることができました」(田口会長)
 ハイクラス層の引越は、英語での対応はもちろんのこと、「実績主義」であるため、求められる仕事の質も高い。反面、一度信頼を得れば、直接顧客からのリピート依頼も多いという。
 引越業の他にもオフィス移転、一般輸送・梱包発送なども行っている。今後もグループの力を生かし、物流を総合的に提案する3PL事業者として、顧客とのパートナーシップを育み、共に発展を目指す。

雲をも凌ぐ高い志で
一人ひとりが経営を担う

 人手不足が叫ばれる運送業界は同業種への転職率も高い。しかし、同社の離職率は低いという。その理由を田口会長は語る。
「ドライバーを募集しようと思うとなかなか人は集まりませんし、給料の差で人は動いてしまいます。わが社では、共に経営する仲間を募り、その中で仕事を知るためにドライバーも経験してもらいます。営業・ドライバーにも経営の一端を担う意識を持ってもらうための仕組みであり、誰もが“自分の会社だ”と胸を張れる組織にしたいですね」
 田口会長は社会的にも必要とされる企業を目指す。東日本大震災の際には業界でもいち早く手を挙げ、4台の中古トラックを改装。若手社員でプロジェクトを組み、現地では行えない火葬を関東で行うため、東北から遺体の搬送を担った。
 その他、学校経営や多くの公職を持つ田口会長は現在60歳。次世代への希望を、昨年変更したグループ名の“凌雲”に託した。
「雲をも凌ぐ高い志を持ち、次の世代がさらに高みを目指し、より成長する企業となることを信じています」(田口会長)


【会社データ】
本社=東京都墨田区墨田4-5-1
☎=03-3618-6000
設立=1992年7月
資本金=2000万円
従業員数=45名
事業内容=ハイクラス引越輸送・一般輸送・梱包発送・倉庫保管・トランクルーム他
http://www.japan-logistics.jp

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