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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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ジェイ・アイ・エム(シリーズNo.1479)

時代に合わせた多彩なサービスを展開
〝お客様第一主義〟を貫く文書情報管理のプロ


橋本 貴史 社長

〝文書情報管理〟の重要性は情報化社会の進展により、セキュリティ、コンプライアンスの側面からも日々高まっている。
 そんな中、文書情報管理のプロとして、今年創業50周年を迎えたのが株式会社ジェイ・アイ・エムだ。
「創業当時は、企業が持つ大量の重要書類をマイクロフィルム化し、利用・保存してもらうのがメーン業務でした。現在はオリジナルの文書もデジタルの場合が多く、その時代・お客様に合わせて、データ管理の支援を行っています」
 と語るのは、今年5月代表取締役に就任した橋本貴史社長
 現在までの取引先は創業から約1000社。金融機関を始め、官公庁や流通・製造業など業種も多岐にわたり、扱うデータの種類・サービスも幅広い。


 中でも重要文書の取り扱いにおいては、法律の知識を含めた背景・文化を深く理解している、と評価が高く、その〝安心感〟で選ばれることも多いという。資料の受付から納品までの工程・進捗状況を徹底管理し、品質を保証する自社開発の「工程管理システム」も同業他社に類をみない。
 年々高まるニーズの中、時には文書情報管理のプロとして、あえて「お客様のニーズを疑うこともする」という。顧客の本当に必要なニーズを見抜き、不必要な作業は省いて、コスト・内容共にベストな形で提案する。一時の売上ではなく、信頼関係を重視し、長い付き合いを目指すためだ。
 入社以降、営業として常に顧客の声に耳を傾けてきた橋本社長が目指すのは〝お客様第一主義〟と〝全ステークホルダーの幸せ〟だ。
「以前、あるお客様から『この製品は誰が作っているのか?』と言われました。クレームかと不安になりましたが、その意図は『我々の業務をよく勉強している。これを制作した人に会いたい』というお褒めの言葉でした。このようなお客様との接点が社員の大きなモチベーションアップにも繋がります」(橋本社長)

協働〟と情報活用
信頼関係を育み次の50年へ

「お客様側は漠然とした問題意識を抱えており、以前に比べ具体的なソリューションが見えにくくなっています。そこで、お客様・協力会社と共に考え、〝協働〟し、新しいビジネスを創出する時代に突入しました」
 と、自身の就任のタイミングを〝時代のターニングポイント〟と語る橋本社長。
 今後は情報の活用が大きなテーマとなっている。AIを用いた統計分析など、新たなサービスやシステムの開発も模索中だ。
 また、労働人口の減少が進む中、より顧客に本業に専念してもらえるようなBPO分野の強化や、定年後の再雇用者への業務環境を整える雇用ソリューションなども提供していく。
 常に変化する環境の中で、新たなビジネスにチャレンジしたい人材も募集中だ。
 多彩なサービスで顧客との関係を拡大・成熟させ、目指すのは次の50年だ。

【会社データ】
本社=東京都千代田区飯田橋3―1―1
☎=03―5212―6001
創立=1967年7月
資本金=1億5000万円
従業員数=170名
事業内容=文書管理・スキャニングなどの情報処理
http://www.jim.co.jp

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