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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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日さく

JAPANコンストラクション国際賞に輝く
国内トップの井戸掘り技術で世界に貢献

 
若林直樹社長と石井啓一国土交通大臣


地下水・温泉のさく井(井戸掘り)においての国内パイオニア企業であり、海外でも先導的に地下水開発関連のインフラ建設を担う株式会社日さく(若林直樹社長)。セネガルの農村地域における同社の「安全な水の供給と衛生環境改善計画」が高く評価され、先ごろ第2回「JAPANコンストラクション国際賞」のプロジェクト部門において、国土交通大臣表彰を受賞した。



セネガルでは1980年から継続して給水施設の建設に従事する同社。2018年竣工の受賞プロジェクトでは、2井の新設井戸掘削と3井の既存井戸改修の合計5井を水源井として、5基の高架水槽(シャトー・ ドー)、6基の家畜水飲み場と8基の車両給水所、更に給水施設として共同水栓を75基、公衆トイレ26室と手洗い場を14ケ所に設置し、5地区の施設毎に合計86km の配管で結ばれた。井戸を掘るだけではなく、汲みあげた水を貯水して供給するといったインフラ設備に加えて、新たに衛生環境を改善することで、農村地域の暮らしに大きく貢献した。
「海外事業は日本では想定できないリスクが多く、不測の事態が多発します。特に市街地から遠く離れた村落地域での施工は、資機材調達も困難を極める。政府機関はもとより、現地の業者や地域住民との信頼関係の積み重ねがあって初めてプロジェクトが成立するものと実感します」(若林社長)

『技・人・国』登用で
世界各国に技術を継承


 同社は現在、「技術・人文知識・国際業務」在留資格を持つ外国人の技術者育成を目指し、採用に注力している。
海外事業で培った実績とさく井技術を世界に継承し、貢献することを将来の方向性とするなら、各国の人材の育成が必要。私たちと同等の技術力を育成すると同時に、働き方改革を視野に入れた労働時間の短縮を図りたい」
と若林社長は、次世代への技術貢献に尽力する。


【会社データ】
本社=埼玉県さいたま市
大宮区桜木町4-199-3
☎=048-644-3911
創立=1912年4月
資本金=1億円
従業員数=226名
売上高=49億5621万円
事業内容=さく井工事、井戸メンテナンス、特殊土木工事、地下水関連設備工事、井戸用設備製造・販売、地質調査・建設コンサルタント、海外事業、技術開発
https://www.nissaku.co.jp

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