太陽の恵みで生活を豊かに!
女性の力で安心の資産運用を実現
東平 豊三 社長
2012年7月の再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)開始から約2年。産業用太陽光発電の市場が急拡大する中、昨今注目を集めているのが、1つの太陽光発電を複数のオーナーが共同で所有・運営する「分譲太陽光発電」だ。グリーン投資減税を活用でき、遊休地の有効活用にも寄与する新しい資産運用の手段として人気を博している。
中でも注目株が、表面利回り12%前後を維持している株式会社e―flatの「SUN FLOWER PROJECT」。この取り組みは、東京都の経営革新計画にも承認されている。
「お客様の利益を最優先に考えるのが当社の経営スタンス。最初に目標利回りを設定し、その実現に向けて逆算しながら土地を選定し資材を調達しています」
と話すのは東平豊三社長。一級建築士として設計事務所や建設会社、不動産会社で長年にわたって設計・リフォームなどの業務を手掛けてきた女性経営者だ。
同社は発電出力50㌔㍗以下の土地付き分譲太陽光発電に特化。FIT制度開始前からいち早く商品開発に乗り出し、千葉や埼玉、群馬、茨城など首都圏で100区画を超える分譲太陽光発電の建設・販売を手掛けてきた。人気の理由は、主に次のような点にある。
①高利回り。年間の建設計画に基づき、建設会社で調達を担当していた東平社長の交渉力を生かして大量の資材を発注し低価格で仕入れ。取り付け・造成・電気工事等を協力業者に分離発注するなど建設コストの削減に努め、利益を顧客に還元している。
②管理費の安さ。1区画月額8000円(税別)は同業他社の半額以下。高圧の大規模な太陽光発電は維持費が割高になるが、小規模に特化することで電気主任技術者を置く必要がなく、ランニングコストの削減に成功している。
③信頼性。同社は顧客に向けた販売だけでなく、自社でも1メガ㍗以上所有し、発電事業主として売電収入を得ている。複数のメーカーのパネルを用いて方位角度等を比較するなど、実験によるデータを積み重ね、自分達が納得したものだけを提案できるのが強みだ。
「リピーターの方や紹介による引き合いも多く、建設が間に合わないほど。常に複数のプロジェクト建設を進めています。『ミクロの結集がメガを超える』をキャッチフレーズに、5年間で400区画販売と5メガワットの自社発電を目標に取り組んでいます」(東平社長)
不動産業と建設業の免許を取得している同社。「建築×不動産」のハイブリッド型経営を武器に、高齢者施設や高齢者向け賃貸住宅の企画・設計・施工も得意としている。グループホームやショートステイなど、比較的小規模な施設に特化している。
高齢者施設のメリットは、自治体の助成金制度を利用しながら高利回りの不動産投資ができること。同社は計画立案から助成金申請、運営会社の斡旋、建築費のコストコントロール、工事監理までワンストップで支援している。これまで様々な地主に高齢者施設を提案し、社会福祉法人や医療法人ともタイアップしている。
「高齢化が急速に進む今、特に都心部で高齢者施設が不足している。しかし、ハイスペックな鉄筋コンクリート造の施設などは、建設から利用開始までに多くの時間とコストを要する。ハード面ばかりに気を取られてしまうと、最終的に利用者の費用負担にも影響してしまいます。建築はあくまでも箱づくり。真のサービスは運営にあり、技術者としてそのお手伝いを心掛けています」(東平社長)
例えば、木造の施設なら工期が短いため利用開始までの期間を短縮でき、建設コストも削減できる。費用負担を徹底的に抑えることでソフト面の充実化に注力できる――。従来のような建設中心の考えではなく、こうした利用者満足の視点から最適なプランを提案できるのが喜ばれる理由だ。
東平社長は兵庫県の出身。国立明石工業高等専門学校建築学科で学んだ、いわゆる〝リケジョ〟だ。
「家計の負担を抑えるため、高専への進学を決めました。親の援助を受けず、3つのアルバイトを掛け持ちして必死で卒業しました。その時培った〝頑張り力〟で、人生の様々な局面で負荷が掛かった時も乗り越えることができました」(東平社長)
逆境に負けない不屈の人。すべて女性で構成される同社において、東平社長自身の生き方や人間性は従業員のよき手本となっている。 従業員達は互いに助け合い、主体的に業務に取り組んでいる。
「女性が仕事を長く続けていく上で妊娠や出産、子育てなどはどうしてもハンディになる。私自身シングルマザーになり、家庭と仕事の両立の大変さは身にしみています。だからこそ女性の社会進出を応援し、能力を最大限発揮できる会社づくりを目指している。女性でも1000万プレーヤーになるのが夢ではない会社にしたい」(東平社長)
東京都の女性創業者セミナーで講師としても活躍する東平社長。太陽光発電の普及・推進に力を注ぐ(一社)日本PVプランナー協会に所属する企業に向け、分譲太陽光発電ビジネスのノウハウを伝授するなど業界の地位向上にも努めている。
「買取価格の値下げが決定しましたが、当社は25年度の1㌔㍗あたり36円(税別)で今年度中は販売予定。企業努力で、できる限り利回り11~12%にこだわるつもりです。今年度は、合わせて高齢者施設事業をこれまで以上に強化することで、お客様の利益最大化に貢献していきたい」(東平社長)
多数の書籍を読み、研究を重ねて新たなビジネスモデルを立案する能力に秀でる東平社長。常に社会問題の解決を目指して取り組んできた同社に、東日本大震災の被災地から太陽光発電事業と農作物の生産・酪農をコラボレーションする企画も持ち上がっている。
更なる飛躍を期し、銀座への移転も決定。今後も女性ならではの明るさと前向きな姿勢で、豊かな社会づくりに貢献していく。
【会社データ】
本社=東京都江東区青海2―4―32 タイム24ビル4F
銀座事務所=東京都中央区銀座2―10―18
℡=03―6457―1440
設立=2010年5月
資本金=1000万円
売上高=17億円
事業内容=太陽光発電事業、リフォーム建築事業、不動産事業、高齢者施設事業
宅地建物取引業者 東京都知事(1)第92077号
建設業許可 東京都知事(般-25)第140265号
http://www.eflat-energy.com
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