薬剤師の独立開業を徹底サポート!
地域の「かかりつけ調剤薬局」を展開
半田 真澄 社長
大型病院の近くに店舗を構え、通院患者の処方せん受け付けに特化する「門前型」の調剤薬局。厚生労働省による診療報酬改定で、特定の病院からの処方せんが9割を超え、月2500枚超を受け付けている薬局の調剤基本料は従来の4割減にまで下がった。
「6年制薬学部を卒業した学生の採用も始まり、都心部では薬剤師の充足も感じられる。近年薬剤師を取り巻く環境が大きく変化する中、30代半ばから40代の経験豊富な薬剤師が理想の調剤薬局開業を目指して独立するケースが増えています」
と、首都圏の医療モールなどで調剤薬局「たから薬局」を20店舗ほど展開し「たから整骨院」「たから売店」も運営する株式会社トレジャーの半田真澄社長は話す。
自社で医療機器や化粧品の製造・販売も行っている同社。イタリアとイスラエルに事業所を有し、外国製の優れた医療機器などを日本に届ける役割も担っている。同業他社には無いユニークな事業展開が特徴だ。
そんな同社は、起業を志す薬剤師の独立支援に注力。少ない自己資金で、同社が精査した優良物件で開業できるプログラムを提供している。FCではなく同社の100%子会社として開業するため、将来的には株式譲渡によって完全独立を果たすことも可能だ。
薬剤の仕入れ交渉や医師との連携、経理・総務業務などは同社が対応。開業に伴うリスクを抑え、骨太の調剤薬局経営を実現する万全な支援体制が強みだ。
開業までの間は、同社の社員として店舗での研修を受けられるので失職する心配も無い。薬局経営に必要な能力をしっかり身につけられるため独立後も安心だ。
「患者さん一人ひとりの健康相談にも親身に応じられる、地域の『かかりつけ調剤薬局』を目指す薬剤師さんは多い。そんな高い志を持つ薬剤師さんを積極的に応援しています」(半田社長)
筑波大学第二学群生物学類卒業後、外資系診断薬メーカーのロシュ社に入社した半田社長。同期入社の仲間として出会ったのが創業者の田中幹雄会長だった。田中会長は若くして独立。半田社長はジョンソン・エンド・ジョンソンへと移り、約14年間キャリアを積んだ。
昨年、新事業の開始に備え田中会長が中国に拠点を移すことに伴い、半田社長に代表取締役就任の白羽の矢が立つ。ロシュ時代の同期達も半田社長を推薦した。
「人は宝物」が理念
在宅医療にも対応
体外診断薬や医療機器の販売を担う、グループ企業のティーアールファーマの代表も兼任する半田社長。自身の経験を生かし3年で経営を軌道に乗せる計画だ。
「当社の理念は『人は宝物』。国民が望む医療のグランドデザインに沿い、今後は在宅医療に対応する薬剤師も養成する。薬剤師の組織化による体制の強化も図ります。薬剤師の可能性を広げ、世の中に貢献する企業を目指し続けたいですね」
【会社データ】
本社=東京都中央区日本橋本町1―1―8 KDX新日本橋ビル10F
☎=03―6265―1984
設立=2003年9月
資本金=2000万円
従業員数=111名
事業内容=調剤薬局・整骨院運営、薬剤師の独立支援、医療機器・化粧品製造・販売
http://www.tre-net.jp
[1回]
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