『サンデー毎日』3/1号掲載
ネットワーク社会と日本のモノづくりを守る!
最先端のセキュリティー技術に世界が注目
江川 将偉 社長
あらゆるモノをネットワークに繋げる「IoT」(Internet of Things=モノのインターネット)。2020年には実に500億台のデバイスがインターネットに接続されると言われる一方で、最大の脅威となるのがコンピューターウィルスやハッキングなど外部からの攻撃だ。
「IoTの安全性をいかに担保してウイルスから情報を守るか、どうすれば500億の製品がより良いサービスを提供できるかを追求しています。従来のOSに加えてセキュリティー専門の別OSを置くことで、攻撃に非常に強いシステムにできる技術を開発しました」
と話すのは、 株式会社SELTECH の 江川将偉社長 。同社製品のマルチOSシステム「FEXEROX」は先月、ラスベガスで開催された世界最大級の展示会「CES」でも、ひと際大きな注目と喝采を浴びた。
幅広いCPUの基本ソフトというIoTの土台に「FEXEROX」を組み込むことで、安全な稼動に加えてシステムの更新までもセキュアに実施可能。音声人工知能システムに卓越した技術を持つ同社は、車載機器と「FEXEROX」を組み合わせた独自の車内制御システムを構築し、大手自動車メーカーへの導入実績を着実に伸ばしている。同社の技術によって「人と車が会話する」夢のような時代が間近に迫っているのだ。
「ソフトとハードの双方にハイレベルな技術を持ち、IoTを下支えするセキュアと、上に乗るサービスを合わせてプラットフォーム化できることが私たちの強み。今年はプリンターの市場に参入します」 (江川社長)
〝人対人〟で共存共栄
日本をもっと素敵に
大手半導体商社で販売のワールドレコードを記録するなど辣腕を振るってきた江川社長は、2009年に同社を設立。リーマン破綻の余波で市場に流出した〝エース級〟のエンジニアを集め、世界的不況というピンチをチャンスと捉えて同社の急成長を牽引してきた。
「ビジネスの本質は人対人、気持ちで仕事をしています。社員はもちろん、半導体メーカーをはじめとするパートナーとの〝繋がり〟を大切にしながら共存共栄を実践していきます」 (江川社長)
今年中に米国シリコンバレーにオフィスを開設し、ワールドワイドに根ざして躍動し続ける同社。17年の株式上場を目指し、組織力強化にも取り組む江川社長には、日本のモノづくりに対する強い思いがある。
「アナログを介在させた精巧なモノづくりこそが日本の良さ。全てコピー・ペーストできてしまうデジタル化から、いかに日本の技術流出を防ぐかを真剣に考え、日本をもっと素敵な国にしていきたいですね」
〝メイド・イン・ジャパン〟の救世主は間違いなく、今年大注目の企業である。
【会社データ】
本社=東京都渋谷区宇田川町36―2 ノア渋谷1005
☎=03―5428―6782
設立=2009年9月
資本金=2100万円
事業内容=仮想(セキュア)ソリューション、VAI(Voice&AI)ソリューション
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