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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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高岡食品工業(シリーズNo.1522)

みんな大好き「むぎチョコ」が代名詞!
70周年を迎えるチョコメーカーのポリシーとは


高岡和子相談役

 第2次大戦後、進駐軍の米兵が配るチョコレートに群がる子ども達の姿。戦争を知らない世代であっても写真や映像で見たことがあるだろう。
「主人の3代目社長・高岡康博はこの光景を目の当たりにし忸怩たる思いを抱きました。『この子達に日本人が作った美味しいチョコレートを食べさせてあげたい』、そう強く決意したそうです」と当時を振り返ってくれたのは高岡和子相談役
 阪神電車の大物駅から南に歩くこと数分、ほのかに甘い香りが漂ってくる。チョコレート専業メーカー・高岡食品工業株式会社松田【旧姓:高岡】順子社長)の本社工場だ。
 同社は1877年に菓子問屋として創業。戦時中は国の配給物資製造工場とされたが、終戦後すぐに製粉・製パン業として復興し、飴菓子、羊羹、チョコレートなどの製造も始めた。


 同社のチョコレート作りには不変のポリシーがある。〝子ども達が気軽に買える値段で、本格的なチョコレートを提供する〟ことだ。その発想の原点が康博氏が直面した冒頭の光景にあったことは想像に難くない。
 その後、「冒険が過ぎる」と周囲の反対に遭いながらも「必ず成功させる」という信念で大きな設備投資を行い、カカオ豆の焙煎からチョコレートを一貫して生産できるラインを構築。チョコレート事業は軌道に乗ったのだが、同時に課題も見えてきた。チョコレートは暑さに弱い。ゆえに夏場の売れ行きが激減してしまうのだ。

絶えず新商品の開発を続け
海外進出も視野に入れる

 そんな時、ある知人からこんな提案を受けたという。「麦のポン菓子にチョコを掛ければ夏でも売れるのではないか」と。なかなかのグッドアイデアだったが、実際に作ってみるとそう単純なものではない。掛けるチョコレートが少なければチョコ本来の美味しさに仕上がらないし、掛けすぎるとチョコの油脂分の影響で麦の粒同士が付着してしまう。昼夜を問わない試行錯誤を繰り返し、ようやく「むぎチョコ」完成にこぎつけた時には2年の歳月が経過していた。
 しかしその苦労はすぐに報われる。「むぎチョコ」は発売当初から爆発的な売れ行きで、瞬く間に大ヒット商品になったのだ。
「『むぎチョコ』誕生から40年以上経ちましたが製法は今でも一切変えていません。また、価格も1袋30円のままです。子ども達のお小遣いで気軽に買える安くて美味しいチョコレート。これからもそのポリシーを守り続けていきます」(高岡和子相談役)
 近年では、「ショコラ生チョコ仕立て」などの売れ筋商品やPB商品等も含めると150前後のラインアップを誇る同社。新商品開発のスピードを緩めることなく、アジアをはじめとした海外進出のチャンスもうかがっていくという同社に今後も注目してきたい。 

【会社データ】
本社=兵庫県尼崎市東本町4―1
☎=06―6401―4991
設立=1948年5月

資本金=8400万円
従業員数=91名
事業内容=各種チョコレート類の製造・加工及び販売
http://www.takaokachocolate.co.jp  

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