忍者ブログ
Home > > [PR] Home > 製造・設計・技術開発 > ハヤブサ(シリーズNo.1229)

logo

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ハヤブサ(シリーズNo.1229)

「釣り」という感動を届ける
世界に誇るフィッシングメーカー

歯朶 由美社長

美しい海に四方を囲まれ、世界でも有数の釣り人大国といわれている日本。株式会社ハヤブサは、釣針や釣仕掛、フィッシング用品を専門としたメーカーだ。
 川・海釣り部門の『ハヤブサ』、磯・へら釣りトーナメンター部門の『鬼掛』、バスフィッシング部門の『FINA』、光電子®の生地を使ったアパレル部門の『FREE KNOT』という顧客のニーズに合わせた4ブランドを展開している。


「当社の製品はすべて人の手で作られており、品質の高さが何よりの強みです」歯朶由美社長は語る。
 ベトナム、青島、ミャンマーに現地法人を持ち、合わせて1000人近い従業員が、徹底した厳しい品質管理のもと、一つひとつの製品を手作業で仕上げる。もちろん、サバ皮など材料もすべて自社調達だ。
 青島では近年、販売部門を強化しており、中国における釣り人口の増加に寄与している。さらにアメリカには販売部門の現地法人ハヤブサUSAを持ち、来年からは歯朶社長自ら指揮を執り、本格的に販売活動を始動する。日本国内、アジア、アメリカに加えヨーロッパでも販売を行っており、まさにその販売網は全世界に広がっている。

突然の社長交代
苦難を乗り越えて

 安定した経営、発展を続けている同社だが、決して順風満帆な時代ばかりではなかった。7年前に前社長の夫を亡くし、後を継いで就任した歯朶社長。
「自分が社長になるなんて考えてもみませんでした。しかし、主人の遺志を継ぎ、会社を存続させていくには誰かが引き継ぐしかありませんでした」と話す。
 社長に就任する直前に岩手・宮城内陸地震が起こった。自粛ムードの中、フィッシングショーや大会が次々に中止となり売上はみるみる低下した。そこに追い打ちをかけるようにリーマンショックが襲いかかり、製造ラインは開店休業状態に。社員を守るため、歯朶社長は奔走した。5年先まで突き詰めた中期経営計画を手に銀行をまわり、他社に頭を下げることもあった。
「当社が耐えきれたのは、海外に工場を持っていたことと、他社にはない製品開発力があったからです」
 人員を削減する対策はとらなかった。仕事がない間も工場の清掃などを行わせ一人も辞めさせず、営業の社員たちを開発に回し、製品の開発・強化に努めた。その甲斐あって危機を無事脱し、現在の同社がある。
 日本釣振興会の常任理事も務め、意見を発信し、日本の釣りの発展に貢献する歯朶社長。ほぼ男性社会の釣り業界において、独自の視点でその辣腕を振るっている。
 青島の現地法人を引き継いだ当時、生産だけでは採算が合わず赤字経営だった。歯朶社長はまず製品のデザインを一新。日本のメーカーであることを想起させるパッケージにした。加えて、歯朶社長自ら幹部たちを同行させ中国中の販売店をまわった。2年間徹底した現地教育を行った結果、現在の販売部門としての成功がある。「いまでは社員が自発的に営業回りに行くようになりました」と笑う。

女性を意識した釣り
世界に広がるハヤブサ

 釣りの楽しさを世界に伝えるため、様々な取り組みを行っている同社。その一つが、釣り好きの女性を全国から集めた「隼華―HAYAKA」。釣りの様子や楽しさをブログなどのSNSで発信する、女性が釣りをする喜びを伝える取り組みだ。来年、再来年と20人ずつさらに追加する予定で、3年間在籍した女性には「隼華クイーン」の称号が与えられ、歯朶社長と共に与那国島に釣りに行くことができる。
「当社では『女性の釣り』に力を入れていきたい。たとえば旅行に行った先で釣りをしたり、釣った魚を料理したりといった広がりが女性の釣りにはあると考えています。女性ならではの視点から、釣りの楽しさを世界に広めていってほしい」と自身も『釣女』の歯朶社長は熱く語る。
 また、バスフィッシング部門のブランド『FINA』では、バスプロとスポンサー契約を結び、彼らの意見を参考に製品の改善を行う。世界最高峰のアメリカのバストーナメントで活躍したり、日本で2年連続トップの成績を勝ち取ったりと、バスフィッシング界で絶大な人気を誇るプロを4人も抱えているメーカーは同社をおいて他にない。
 その他、中国人爆買いの流れを受け日本での釣りを体験できるツアーなども検討中。今後は子ども専用の製品『ハヤブサキッズ』や、シニア向けの製品の開発を視野に入れている。
「親が子どもを釣りにつれていけば、いつしか成長した子どもも自ら釣りにいくようになるでしょう。あるいはご夫婦で年をとってもできる共通の趣味として釣りを選ぶ。ファミリーで釣りに親しみを持っていただける世の中にしたい。そのためのアイデアは次々に湧き出てきます。作りたいもの、やりたいことがたくさんあります」(歯朶社長)
 そんな同社は毎年、社員研修として釣りに行く。人数が多いため堤防釣りが定番だったが、昨年は趣向を変え大型船を借り和歌山県での海釣りを楽しみ、社員全員の一体感を高めた。毎年1月には長期計画や社員に対する思い、考えなどを伝える方針発表会を開く。新卒採用にも力を入れているため、社員教育も徹底。外部から講師を招いたセミナー、エクセルやインターネットの研修も充実している。
「どのお客さまにも当社の社員は若く勢いがあると言っていただけます。私は、社員を何よりも大切にしています。私には、社員、そしてその家族も含めともに長年当社を支え続けてくれている彼らの生活を満たし、保証する責任があります」と歯朶社長は話す。
 そんな歯朶社長にとって釣りとは何かを尋ねた。
「感動を与えてくれるもの。生活の一部です。海に囲まれながら朝日が昇る瞬間を見るのは心からの癒し。何ものにも代えられない魅力があります」
 釣りの魅力を誰よりも知っているからこそ、世界に通ずる製品が日夜生み出されるのだろう。今後は海外販売の拡大を進め、中期経営計画的には売上目標を現在の1・5倍に設定し、さらに上を目指していく。
「全世界の人にハヤブサを認識してもらうことが目標です。引退後に世界を一周して、世界中で展開されている当社の製品を見るのが夢ですね」
 これからも同社の製品は夢と想いを乗せ、海を越えていくことだろう。
    
【会社データ】
本社=兵庫県三木市吉川町大畑341―23
☎=0794―73―0212
創業=1959年3月
資本金=5000万円
社員数=120名
事業内容=釣針・釣仕掛の製造販売、アパレル販売
http://www.hayabusa.co.jp

拍手[0回]

PR
コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

『サンデー毎日』最新号絶賛発売中!

サンデー毎日 2021年2月7日号 [雑誌]

2021年2月7日号

ブログ内検索

新着記事

運営会社

株式会社エスコミュニケーション
編集タイアップ企画のパイオニアとして、頑張る日本の中小企業を応援しています。マスメディアでは報道されない各社の素顔と魅力をお届けします。
《掲載をご希望の場合はこちらまで》
s-comm@s-comm.co.jp

P R