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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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キャムズ(シリーズNo.1226)

「地球上で施工できない場所はない」
防護柵のプロフェッショナル集団


太田 雅章社長

滋賀県に、キラリと光る企業が存在する。猪や鹿、猿など野生動物の耕作地への侵入を防止する多種多様な獣害防止柵をはじめ、簡易防護柵、太陽光発電施設用柵、囲い罠、箱罠や電柵資材などを、幅広く展開している株式会社キャムズだ。


「専業メーカーとして、安価でどなたでも簡単に施工できる製品を提供しています」と話す太田雅章社長。顧客が自分たちの力(DIY)で施工・設置が可能な製品を開発設計し、改良を重ねてきた。もちろん大掛かりな施工も行っており、フェンスのプロ集団として業績を伸ばしている。
「地域によって受ける被害が違い、効果のほどもわかりやすい製品ですから、毎度、顧客からあらゆる宿題をいただいて帰ってきます」と太田社長は笑うが、地域住民からの直の声や要望を製品に反映する「かゆいところに手を届かせる」スタイルで着実に信頼を獲得してきた。

唯一無二の発想力で
顧客のニーズを追求

 そんな同社の代名詞といっても過言ではない製品群が「キャムズWMパネルシステム」。住民施工可能な獣害防止柵のことで、開発・改良を重ねてきた自慢の代物だ。
 一般的なフェンスだと支柱を立てる間隔は1.8~2メートルだが、「WM(ワイヤーメッシュ)フェンス」の支柱の間隔は2.5メートル。1キロの距離にフェンスを敷いたとすると、同社製品は100本程度の支柱を減らすことができる。これにより材料費や労力を大幅に削減することが可能になった。
しかしなぜ、それだけ少ない支柱の数で強度を保っていられるのか。その秘密は『曲げ』にあった。同社独自の技術「ベンダーリブライン加工」。フェンスを『くの字』にする独自の折り加工を施すことで、強度・耐久性が格段にアップする。たわみにくく揺れも少ないことから施工の際にかかる労力も軽減され、顧客の手で施工を行いやすい。
 また支柱にも同社独自のアイデアが使われている。一般的な支柱はおおよそ円柱の形状をとっているが同社製品は先鋭形状のY型支柱。三方に広がるリブが強度をアップさせ、軽量化にも成功。土からの抵抗も少なく、女性の力でもしっかり打設することができる。
 その他、「ランドステッチアンカー」は、地中の奥深く支持層までしっかり打ちこめ、ワイヤーを引っぱることで水平に回転し完全固定。従来のアンカーが支持層まで到達せずすぐに抜けたり、全てを打ち込むのが困難であったりしたのに対し、少ない労力で優れた効果を発揮してくれる。  加えて、害獣の頭数をカウントし、群れでとらえる囲い罠の「ターゲットカウンター」、大雨や台風時の災害防止にも活躍する河川用獣害防止柵「RSHフェンス」、人や動物の発する赤外線を感知し自動撮影するトレイルカメラなど、数え上げれば切りがないが、魅力的な製品をたくさん生み出している同社。現在9件の特許を取得しているという。
「やはり電気柵や網も侵入防止には効果がありますが、一度きちんと設置しさえすれば物理的に侵入を防げる製品がより効果が持続します。今後は、豪雪地域での耐雪仕様製品を突き詰めていきたい。同業他社が作っていないもの、しかし顧客から必要とされているものを当社では展開しています」と太田社長は語る。

確かな技術力で他社を圧倒
情熱をもち明るい未来へ

 フェンスの施工を行う際、最も重要なのが、実は杭打ちの作業。しっかりと安定した設置を行うには地中深く穴をあけることが不可欠だ。ここでも同社の技術と工夫が光る。
 一つ例を挙げよう。太陽光発電施設用柵設置の依頼を受け向かった兵庫県の現場。岩盤や、岩盤が埋め戻された市販の工具では到底太刀打ちできないような固い地盤だったが、なんと同社は、専用の対策工具を自社で開発。さらに工具をユンボに取り付けるという発想を実用化し、見事打ち抜くことに成功した。その独自の技術力を聞きつけ、同業他社や大手企業が施工現場の見学に来ることも少なくないという。
「私たちに掘れない地面はありません」と冗談めかして話す太田社長。
 さらには、兵庫県の山田機械工業と耐久性を追求し、杭打機の共同研究開発を行った一打2トンの打撃力を持つ「ビーバービッグハンマー」など、その探究心はとどまるところを知らない。今年は「びわ湖環境ビジネスメッセ2015」にも参加。獣害対策の関係者だけでなく、農林水産省や、大学教授などをはじめとした異業種からの引き合いも相次いだという。
 少数精鋭の同社では、現場での教育、営業が基本。「施工の様子を見てもらうのも営業です」と太田社長自ら施工を行い社員の育成にも励む。社員一人ひとりがプロフェッショナルとして全国からの要望に応えるため、日夜飛び回っている。
「フェンスの魅力にどっぷりはまって35年。気づけば会社を興していました」と語る太田社長。学生時代のアルバイトでフェンスの面白さに引き込まれ、個人事業主を経て平成15年に法人化した。その魅力について尋ねると
「すべての建築施工が終わって、最後に設置するのがフェンス。いわば仕上げの化粧ですね。その達成感と、やはり当社に任せてよかったといっていただける喜びが大きいです」
 続けて「大手の同業他社に知名度では追いつけませんが、技術力や情熱ではどこにも負けないつもりでいます。フェンスに対する社員全員の情熱が何より当社の強みです。『獣害対策といえばキャムズ』といっていただけるようになりたいですね」と締めくくってくれた太田社長。全国に通用する品質と確かな施工能力で、堅実な発展を続ける同社の活躍に、これからも目が離せない。

【会社データ】
本社=滋賀県栗東市六地蔵709―3
☎=0120―113ー983
設立=2003年12月
資本金=1000万円
事業内容=獣害対策製品の技術・研究開発、販売、施工、道路交通安全施設、落石防止柵、土木工事、建築工事、とび土工工事、建築資材及び土木建築資材の設計・施工、建築用工具の販売
http://cams.co.jp

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