人材難克服と働き方改革のカギは設備投資!?〝磨く〟を極めたバリ取り機でブランド確立
髙田 全 取締役
中小企業の経営者が口を揃えて嘆く人材難。職場環境や待遇を改善し、多額の求人コストを費やしても尚、深刻な悩みを解消できない企業は少なくない。そんな中、積極的な設備投資が「人材採用に効果が高い」と話すのは、オーセンテック株式会社(髙田浩社長)の髙田全取締役だ。「ロボット等の設備投資は大手企業に限った話だと考える経営者もいますが、人材確保を急務とする中小企業にこそ重要です。手作業を機械化することで残業時間の短縮に繋がるだけでなく、クリーンな工場に新しい機械を導入すれば若い社員のモチベーションが高まり、採用活動での印象も良くなります」(髙田取締役) 求職イベントなどでも壇上に立ち、中小企業の人材確保と離職率低下を促す方策として設備投資の重要性を説く髙田取締役。同社の主力製品であるバリ取り機の新たな需要も、働き方改革の中にあると考えている。
「バリ取りは単純作業であるが故にミスが起きやすく、やりたがる若者も少ない。モノづくりよりも働き方改革に投資すると考えれば、バリ取り機の需要はまだまだあります」(髙田取締役) 大手電子計測器メーカーのTPP(タレットパンチプレス)の販売・メンテナンス部門に従事していた4人が、500社以上のユーザーをサポートするために立ち上げた同社。12年前にはユーザーから寄せられる機械化のニーズに応えるため、海外製バリ取り機の輸入・販売をスタートした。 その後、日本の精巧なモノづくりにマッチしたバリ取り機として、自社製品「AuDeBu(オーデブ)」を開発。現在国内トップクラスの市場シェアを誇る「AuDeBu」シリーズはバリ取り作業だけでなく、拭き作業(洗浄機)や仕分けロボットなどへ着実に製品ラインナップを広げている。 新工場で一貫体制完成子どもが働きたい会社へ この「AuDeBu」シリーズをはじめ、板金や仕上げ機器の販売・メンテナンス・再生・サービスを通じて「オーセンテック=信頼できる本物」を提供している同社。TOEIC800点以上の語学力豊かな社員の採用にも成功し、グローバルな事業展開にますます拍車がかかる中、先月には、バリ取り機の研究・開発・生産・検査の国内一貫体制を構築するため、相模原IC近くにショールームも備える新工場を建設した。 そして来年、大手精密機器メーカーで得たノウハウや外資系ハイテク企業での海外勤務経験を生かして同社の海外輸出入事業をリードしてきた髙田取締役は、現社長である父君から社長のバトンを継承するという。「磨く」をキーワードに切磋琢磨を続ける技術者集団の新たなリーダーとなるべく、髙田取締役は3年前、同社に入社した瞬間から50年後を見据えていたという。「目指すのは将来性とやりがいが溢れ、社員の子どもたちが働きたいと思う会社です」(髙田取締役)【会社データ】本社=神奈川県相模原市南区相模大野3―3―2―225号☎=042―701―0285設立=2002年7月資本金=1000万円売上高=16億5000万円事業内容=板金加工機の設置・メンテナンスなどhttp://www.authentec.jp
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