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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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鼎進学教室(シリーズNo.966)

教育を遺産として残す――
中学受験の〝その先〟を支える進学塾

 
成瀬 健介 代表
 
 中学受験生にとって「2月1日」は特別な一日。都内屈指の教育の街、国立市で開校5年目を迎える鼎進学教室は、その特別な一日に最高の結果を導き出すため、生徒たちのチャレンジと成長を全力でサポートしている。


「これまでの人生の中で最も緊張する入試当日のその時間に、彼らの持っている力の全てを発揮してもらう。そのために出来ることは何でも実践しています」

 と話すのは、塾長を務める株式会社鼎教育研究所成瀬健介代表。「教育を遺産として残す」という教育理念が生徒たちの親からも共感を集め、地元地域で確かな存在感を示している。

 同塾では、成瀬代表を中心に豊富な経験と実績を持つ講師陣が、前日までに試験問題を的確に予想。当日の朝も計算問題や漢字演習を行い、手と頭を〝温めた〟万全の状態で生徒たちを試験会場に送り出している。

 試験終了後も、次の日に試験がある限り立ち寄らせて問題の解き直しを行っている。ミスの原因や疑問点を明らかにし、4教科全て揃った専任講師の指導によって解決している。

「最近は即日で合否が判る学校も増えています。漠然と翌日の試験を受けて同じミスを繰り返さないように、その日のうちにケアしてあげることが大切。メリハリをつけ、家に帰ったらリラックスした時間を過ごして欲しいですね」(成瀬代表)

 限界まで生徒の可能性を信じ、本人の「第一志望校」への合格率を追求。下位のクラスからも毎年着実に難関校への合格実績を残し、今年は中学受験指導の名門「四谷大塚」が示す合不合偏差値60以上の学校に、実に7割近い生徒が進学する。

家族の思いを伝え人間的成長を促す


「試験直前には、『受験は自分の力で人生を歩んでいくための貴重な経験。ここでしっかりと自立していく姿を親に見せることが、大人になっていく第一歩だ』と話しています」
(成瀬代表)

 生徒にとって、中学受験は社会的判断が与えられる初めての試練。成瀬代表は、選んだ道を進むからには目標を決め、周囲のサポートを受け入れ、自分がチームの主役であると自覚することが重要だと考えている。

 単に生徒を合格させるだけでなく、家族の子供への思いを代弁者として伝える成瀬代表。一昨年から大腸がんを患い、二度の手術を経てもなお、生徒一人ひとりと真剣にぶつかり合って人間的成長を促している。

「大人になるために必要なのは、まず大好きな大人(両親)に認められること。我々も上辺ではなく本心から認め合うために〝もう少し頑張れば出来ること〟を課題として与え、努力を怠れば本気で叱り、乗り越えられたときには一緒に喜びを分かち合う。そして、その先にある彼らの成長を支えることが我々の役割であり、使命です」(成瀬代表)

 生徒たちにとって同塾での学びは、偏差値では計れない価値ある財産だ。

【会社データ】
本社=東京都国立市北1―5―1 なるせビル2F
☎=042―505―4790
設立=2010年2月
事業内容=中学受験に特化
http://www.kanae-academia.com

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