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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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西田鉄工(シリーズNo.1601)

ダム・河川用水門を手掛ける
治水・利水事業のスペシャリスト


大渕 憲二 社長


 近年、大地震や集中豪雨などの天災が頻発している。そんな中、「世界から水害をなくすという大きな使命があります」と力強く宣言するのが、西田鉄工株式会社大渕憲二社長だ。

 同社の創業は1946年。農機具の製作・販売からスタートし、数年後には治水・利水事業に進出。現在では全国的にも数少ない、ダム・河川用「水門」専業メーカーとして、日本中に製品を供給している。
「南北に伸び、起伏に富んだ地形の日本列島は、気候も河川の形態も様々です。諸条件に合わせ、幅広い使用目的を完全に果たすためには、高度な技術力を駆使したオーダーメイドで対応しなくてはなりません」
 同社には、卓越した技能者表彰制度に基づく「現代の名工」が在籍している。後に黄綬褒章も受章したこの熟練工以外にも、昨年の熊本県溶接大会で、同社社員が1位・2位を独占。「教育に時間と費用は惜しまない」社長方針のもと、中堅・若手も着々と力をつけてきているようだ。
 加えて、過去には中部地方整備局や近畿地方整備局から、今年は九州地方整備局から局長表彰を受けているように、優れた施工力も強みの一つと言えるだろう。
「今後はメンテナンスの需要増に備えるとともに、海外展開やさらなる『遠隔制御設備』の普及にも積極的に取り組んでいきたい」

水害から人命と国土を守る
「遠隔制御設備」

 既にマダガスカルで114門の水門を受注している他、東南アジアに向けて、ダム改修工事をパッケージ化して輸出する事業も視野に入れているという。
 そして、得意の「遠隔制御設備」に磨きをかけていく。何を隠そう同社はこの分野の設計・施工で国内随一の実績を誇る。
 監視カメラの画像解析により導き出される水位や水位計により計測される数値の複数情報をもとに、設定条件時に自動でゲート操作を行うシステムである。
 従来は操作員が水位を観測し、人為的にゲート操作を行っていたが、当システムにより、機側の操作員が不要となり安全性が向上するばかりか、津波や豪雨による急激な水位変動や夜間操作等で懸念される操作遅れによる氾濫被害も回避できる効果が見込まれる。
「この仕事の魅力は、何と言っても人命と国土を守る社会インフラの構築に携われ、大きなやりがいがあることです」
 もともと技術者だった大渕社長は、普段家庭では全く仕事の話をしないというが、苦労して手掛けたダムが完成した際に、「妻に見せたくて一度だけ連れていった」ことがあるそうだ。責任が重たい分、事を成し遂げた時の思いは格別ということだろう。
 情熱とプライドをかけた西田鉄工の取り組みに、この国の未来の安全がかかっている。   

【会社データ】
本社=熊本県宇土市松山町4541
☎=0964―23―1111
創業=1946年11月
資本金=5000万円
従業員数=208名
事業内容=ダム・河川用水門などの設計・製作・施工・メンテナンス、防災設備の設計・製作・施工・メンテナンス、防災設備の遠隔制御設備の設計・施工
http://www.nishida.co.jp 

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