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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

テンポアップ(シリーズ No.1647)

「街の明かり」を灯し続ける事業用不動産流通商社
ユナイテッドカンパニーが担う寝・食・遊の国創り



加藤 冨士夫 会長


 建国から僅か240余年にして世界一の経済大国へと上り詰めたアメリカ。その原動力ともいえる「合衆国(United States)」という国家の仕組みを経営スタイルに取り入れ、革新的なビジネスモデルで市場を席巻している店舗仲介事業の不動産会社が株式会社テンポアップだ。
「エージェントの一人ひとりが『州』という国家を率いる経営者。当社は一つの軒の下に個の力が集まり、連帯することで大きな付加価値を提供する『ユナイテッドステイツカンパニー』です」
 と話すのは、20代から数々の事業を興してきた加藤冨士夫会長兼社長。バブル崩壊の余波で13もの会社を整理し、ゼロからの再起を期して25年前に挑戦したのが店舗仲介不動産業だ。



 完全歩合制のシステムを学んだ加藤会長は、在庫を持たずに他者の暖簾を借りながら、成約による利益を折半するインセンティブシステムを採用。「裏切られても、裏切らない」という信念を貫き、病に倒れて一時は事業を手放すものの、2008年に66歳で再び同社を立ち上げた。信条に掲げるのは「店創りは、街創り」というミッションである。
「私たちの生活基盤である様々な店舗が活気を与えている街がある一方、近年は『シャッター通り』と呼ばれる商店街も増えています。店を閉める人と開けたい人の情報とニーズ、需要と供給を捉えて社会に貢献していくことが店舗仲介ビジネスの役割です」(加藤会長)

バイブルで高め合う
コマースリアルター®


 これまで累計2万件以上の仲介実績を積み上げてきた根底には、地道に足を使って空き店舗の情報を集める約300名のエージェントの存在がある。
 エージェントは在籍支社のデスクとパソコンを使い、3万5000件もの物件情報を自由に閲覧できる。マッチングが成立した場合に発生する仲介手数料の50㌫を報酬として受け取れる。
 さらに、加藤会長の悲願が叶い、5年前にエージェントの呼称として不動産仲介人を表す「コマースリアルター®」を商標登録。後に、エージェントの教育機関としてNPO法人「日本コマースリアルター協会」を立ち上げた。既に300名以上がコマースリアルター認定セミナーを受講した。
「今後は、よりグレードの高い資格を作り、力のあるコマースリアルター®をサポートしたいと思います。当社が持つ権利と資源を十分に活用して欲しいですね」
と話す加藤会長。創業時に描いた「コマースリアルター®という個人企業が軒を連ねる佇まい」という会社像を具現化し、「日本ナンバーワンの事業用不動産仲介商社」を目指すために、予てから紡ぎだしてきたのが「テンポアップバイブル」である。
 コマースリアルター®がパートナーとして互いに同心円上に存在する「円形組織」や行動規範などを定めた「自由と規律」、〝与えよ、さらば与えられん〟の精神に基づく「善の循環」、全員が経営者の視点を持つ「自立と連帯」という4つの経営理念を核とし、コマースリアルター®たちの道しるべとなっている。
「個人事業主は会社に行っても行かなくても同じだと考える人も多い。自由を与える歩合制だからこそ、より厳しく規律を重んずる必要があります。私たちが用意しているのは砂ではなくコンクリートの器です」
と加藤会長。本社では、北海道から福岡まで全国35支社をオンラインで掌握し、朝会も全支社をテレビ中継するなど、業界で後を絶たない不正を徹底的に防ぐ管理体制を構築している。 
  
インバウンド需要に着目
相対主義で超成長に挑む


 店舗に特化した不動産仲介事業で蓄積してきたノウハウは、デポレント(家賃債務保証)やテンポサブリース事業、「明かり屋」の屋号で展開するFC事業、後継者問題に頭を抱える医療系分野をはじめとする個人経営者の事業継承をサポートする「T&ET」事業、IT事業といった事業用不動産周辺領域に様々な新規事業を創出。11期目に突入し、加藤会長は〝超成長〟へとステップアップするため3カ年計画を策定した。
「経営はスピードが命。ここまで10年かかった成長のスピードでは遅いと感じています。この3年間を第二創成期と捉え、一気に上昇させます。私は良い事があれば、悪い事もあって良いと考える相対主義。コマースリアルター®の皆様がお互いに助け合えるビジネスモデルを進化させながら、常にブルーオーシャンを開拓していきたいですね」
 と意欲を語る加藤会長は、3年間で50支社の開設と50店のPC(パートナーチェーン)システムへの加盟、500人のコマースリアルター®育成を目指すという。特に、日本のスミからスミまで店舗仲介のネットワークを構築するためにパートナーチェーン展開を重視している。コマースリアルター®の定着化も図り、昨年11月からケーブルテレビ「J:COM」のネットワークでテレビ番組『渡辺裕太のテンポアップde店舗UP』を放送している
 また、商業用不動産の情報を集約する「情報の銀行」として「コマースバンク®」も商標登録している同社は、本格稼働を目指して事業推進協議会を発足。今春からサービスを開始する予定だ。
近年の訪日観光客の増加にも着目する同社。新たな商機を掴みながら、「寝・食・遊」という独自の市場を創造しようとしている。
「インバウンド需要の急増によって『寝る場所』『食べる場所』『遊ぶ場所』の拡充が望まれます。将来を見据え、衣食住から『寝・食・遊』へと変わる時代のニーズに応えていくことが私たちの使命。『店創りは、街創り。街創りは、人創り。人創りは、国創り』。国創りは街創りから始まったという、歴史に学びたいと思います」
 と話す加藤会長が10年前、夢を諦められずに命を懸けて6畳一間から創業したのが横浜。文明開化の地で育まれた開拓者精神が新しい国の明かりを灯す。


【会社データ】
本社=神奈川県横浜市西区北幸2―9―10 HSビル
℡=045―312―6711
設立=2008年10月
資本金=9995万円
従業員数=370名(37支社)
サポーター登録数=1241名
売上高=31億円
事業内容=事業用不動産の賃貸仲介・売買仲介、店舗開発代行・アドバイザーなど
http://www.tempoup.jp

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