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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

東亜ガス (シリーズ No.1620)

首都圏で躍進する「東亜グループ」の挑戦



LPガス販売店の理想的な企業モデルを追求


田邉 利雄 会長

 地球に優しく、ハイカロリーで取り扱いが便利な上、突然の災害時でも迅速に補給ができる公共性が高いエネルギーとして注目を集めているLP(プロパン)ガス。自由化によって業界への新規参入も増える中、南関東一都三県を中心に安心・安全な暮らしを支え続けながら右肩上がりの成長を続けているのが、東亜ガス株式会社を中核会社として形成される「東亜グループ」である。
「今後もシェアの取り合いはますます激しくなり、全国に2万9000社程存在する販売店は10年後、半分以下になるかもしれません。自由化で道が開けた当社は、いわば後発組。厳しい競争に勝つためにも常に他社の先を行く発想で『挑戦』を続けなければなりません」
 と話すのは、1987年に同社の3代目社長に就任して以降、東亜グループの躍進を牽引し続ける田邉利雄会長。LPガス分野で国内トップクラスのシェアを誇る岩谷産業㈱に入社してから半世紀以上、業界の発展と進化に貢献してきた。
 3年前からは、㈱サイサンで研鑽を積んだ田邉利幸社長4代目社長に就任し、さらなる躍進を続けている同社は首都圏をコアなエリアとして、LPガスをはじめとする生活関連事業を総合的に展開。神奈川県に根差して高圧ガスや医療ガスなどの産業ガス分野にも豊富な供給実績を持つ神奈川ガス㈱と、埼玉県に特化して顧客第一主義を貫くマルヰガス㈱3社合わせて関東全域に2万世帯の顧客を擁するLPガス・エネルギー事業がグループを支える大きな柱だ。



 この3社で、東京・神奈川・千葉・埼玉でLPガスを利用する300万世帯の1㌫の顧客数獲得を目指すという田邉会長。98年には、LPガスと結びつきが深い住宅・建築関連事業として神奈川アメニックス㈱を設立した。「いい空気の家」をテーマに「再構築のリフォーム」を提供し、6000件以上の顧客数を持つ住宅設備関連サービスとの連携を、さらに強めていく方針だ。

24時間集中監視システムが
「ゴールド保安認定」取得


 また、危険物の一つでもあるLPガスの取扱事業者として「保安の確保」を再優先に事業を推進してきた東亜グループ。徹底した従業員教育で保安に対する意識とプロフェッショナルとしての自覚を高めるとともに、利用世帯の安全を一元的に24時間見守る集中監視システムも導入している。
 今年4月には、経済産業省が保安の高度化を目指して創設したLPガス販売事業者のゴールド保安認定」制度を、神奈川ガス㈱と同社が立て続けに取得。田邉社長は、現在約85㌫の平均設置率を来年には100㌫近くまで引き上げる狙いだ。
「これまで人間が一軒一軒ご家庭を訪問していた検針を自動化し、遠隔で開閉栓を行うこともできます。人材不足が進む中で事業の合理化と保安の強化に繋がるシステムです」(田邉社長)
 従来の容器(シリンダー)を交換する方式ではなく、共同のバルク貯槽にLPガスを直接充填して各家庭に供給する「バルク供給システム」など、時代に適した新しいソリューションを次々と提供することで、利用者のニーズに応えている。


「変化」に対応する経営
M&Aで事業領域拡大


 また、地域の暮らしに密着した同社の事業領域をさらに広げているのが、田邉会長が進めるM&A戦略だ。LPガス・エネルギー事業を担う3社と住宅・建築事業(神奈川アメニックス)に加え、レトルト食品をはじめとする健康志向の食品メーカー、誠晃産業㈱による食品研究開発事業、「バラ香るサプリメントシリーズ」がロングヒットする㈱クロノスジャパン展開するヘルスケア事業を合わせた、現在4業種6社のグループ体制をさらに拡張させていく方針だという。
 こうしたM&A戦略の成功の背景には、田邉会長が岩谷産業に勤務していた当時から培う確かな「会社を見る目」がある。自らを「経営が好き」と認める田邉会長は、次のように話す。
「数多くの販売店を回り、良い会社も悪い会社も見てきました。経営にとって最も大切なことは数字の管理。数字の上で計画を立て、その通りに実行できる経営者が生き残れるのです」
 岩谷産業の〝再生請負人〟として全国数多くの販売店を立て直してきたという田邉会長が目指すのは、LPガス販売店として理想的な企業モデルの構築。東亜グループの経営理念である「変化に挑戦する」「厳しさに挑戦する」「理想に挑戦する」「近き者を喜ばせる」の中でも、特に意欲を燃やしているのが「変化への挑戦」だ。
「時の流れに敏感にならなければ変化に対応することはできません。良い意味のゲーム感覚を持つことで苦労も楽しみになるのです。本来、中小企業の経営は楽しいものですよ」
 と話す田邉会長は異業種、そして異国との交流にも意欲的に取り組んでいる。中でもセルビア共和国、ハンガリー国の駐日大使らとは親交が深く、同国の文化・経済交流にも積極的に寄与。御年74歳にして尚、広く新しい見識を求め、「変化」に挑み続ける東亜グループの理念を自ら体現している。
 創立50周年に向け、「業界のトップレベルで実現させたい」と意気込む理想の企業モデルを作り上げるため、自社ブランド商品の確立も目指していくという田邉会長。その視線は既に10年先を見据えている。
  

【会社データ】
本社=神奈川県横浜市旭区上白根町725
☎=045―954―2661
設立=1974年6月
資本金=4630万円
社員数=95名(グループ合計)
売上高=22億円(グループ合計)
事業内容=LPガス・エネルギー事業、住宅・建築事業、食品研究開発事業、ヘルスケア事業
http://www.toa-gas.co.jp


 

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