自由闊達な社風で躍進するパッケージメーカー
グローバルな展開で日本の技術を世界へ!
田中 司 社長
スーパーマーケットやコンビニエンスストアには食品・飲料・日用品など多種多様な商品が所狭しと並んでいる。私たちがその中から商品を選ぶ時、最初に飛び込んでくる情報は商品のパッケージだ。
パッケージは、内容物を保護し、品質を保持して安心・安全を担保することはもちろん、そのデザインにより商品の魅力や製造者が込めたメッセージを発信する。さらに、美味しさや楽しさなど、その商品を体験した時のイメージを喚起して購買に繋げるという大きな役割をも担っている。
「私達が提供しているパッケージは、とても身近にある商材です。スーパーやコンビニですぐ手に取れる商材を扱っていることが大きなやり甲斐となっています。また、好不況の影響を受けづらい安定した仕事です」
と語るのは、クラフツ株式会社の田中司社長だ。
1933年の創業以来、食品業界を中心にパッケージの企画・製造で事業展開する同社は、フィルムパッケージやレトルトパウチなどの軟包装材や飲料カップ・ラベルなど数多くの商品を大手メーカー等に向けて供給し、今日では、サニタリーやペット関連にも事業領域を拡大。顧客企業の厚い信頼を得て、多くの分野で高いシェアを獲得し業績を伸ばしている。
また、国内のみならず、海外事業にも大きくシフトし、2013年にはタイに事業拠点を設立。現地の食品・医薬品メーカーに向け商品を供給。タイにおける事業は毎年30㌫の伸長を続け、フィリピン・中国での事業展開も含め同社売上高の海外比率は30㌫を占めており、今後も海外展開に一層注力して行く計画だ。
確かな技術力と対応力で
新たな価値を創造する
この実績の背景には、同社の誇る確かな技術力と対応力がある。
デザイン入稿からのデータ作成・製版・印刷・加工・製袋・納品に至るすべての工程を自社の一貫体制で行う。最新の機器と培った職人の匠の技で安心・安全・高品質な製品を提供すると同時に、効率的な生産による短納期を可能とし、新商品の発売や急な市場変化による在庫対応のニーズにも即応できる体制が整備されている。
「パッケージは地味な仕事です。扱う機械がシンプルであるがゆえに、携わる人の技術力が重要なのです」
と田中社長は語る。
「Beyond Package!」同社が掲げるビジョンは、「パッケージを超えた価値」。クラフトマンシップを大切にしたまるで手工芸品のような包装材をつくり、常に大きな成長を遂げる企業を目指す。合言葉は「ビヨンパ!」だ。
「フィルムパッケージは、『軽くて』『安くて』『捨てやすい』という利便性から酒・醤油・洗剤などボトルから詰め替え用パックへ、食品・惣菜のトレー売りからパウチ化など他分野からの集約が進み、ますます伸び続けており、今後も、将来性が大いに期待できる商材です」(田中社長)
こうした将来への展望を見据えてクラフツでは若く有望な人材を求めている。
「当社は創業以来、永年の歴史はありますが、実はとても若い会社なのです。平均年齢は30代前半。20代、30代の若手社員が多数活躍しています」(田中社長)
同社の社風は「自由闊達」。
老舗企業ではあるが、ベンチャー気質に富んでいる。
「向上心がある人には、とてもやり甲斐がある会社です」(田中社長)
一定のルールの下、報告さえ怠らなければ、「やる気がある社員が自分が思うように仕事ができる」クラフツにはそうした社風が醸成されている。「こんな商材を扱ってみたい」「このお客さんの仕事したい」と思えばいつでも自由にチャレンジできる。業務に関わる権限はできるだけ下に降ろしている。たとえ新人社員であっても、新しい商材のためにこの材料を仕入れたいとなれば、自らメーカーを呼んで値段交渉し、製造現場に発注する。製造ロットや納期も担当者の裁量で決定し、課題や技術的な相談も直接現場のオペレーターとできる。
大企業ではありえない在り様だが、自ら率先して、携わる仕事の全工程に直接関わることができるので、若い営業マンでも、非常に深い〝ものづくり〟の知識が身につき、無駄の無い、効率的な仕事にも繋がっているという。
「何か一つ持っていれば良い。いろんなタイプの人がバラエティー豊かに集まって力を発揮する。会社としてのダイバシティが重要だと考えます」(田中社長)
製造工場も社員は半分以上が20代という若い職場。必要とされる技術は30代の先輩社員が20代の社員にOJTで指導し技術を継承。
また、入社後1年間は、直属の上司ではなく、各事業所のベテラン女性社員が相談役(メンター)となり、毎月の近況を聞きながら、普段言えない不安・疑問の相談に乗り、悩みを解消するメンター制度を導入するなどメンタルケアにも配慮する。
社員平均年齢30代前半!
若い力で世界へ飛躍する
田中社長が日頃から心に置いていることは「利益はできるだけ社員に分配すること」「仕事をやり甲斐に感じてもらうこと」だ。そうすれば自ずと社員が成長してくれるという。
仕事に必要な資格の取得には会社が費用を負担し、取得できたら資格手当を支給するなどバックアップ。
また、英会話の講師を毎日招き、希望者は誰でもマンツーマンのレッスンを受けられる。およそ1年間の学習で、一人で海外出張できるレベルになり、給与も大幅にアップするという。
「技術・知識・語学力を身に着けた若い人材を育成し、どんどん世界で活躍できるようにしたい」(田中社長)
将来は、全社員が英語を話せることが理想だという。
「日本のパッケージ技術の水準は世界一です。この優れた技術を世界に広めたい」
と田中社長は語る。
【会社データ】
本社=東京都台東区台東4―11―4 三井住友銀行御徒町ビル5F
☎=03―5816―0880
創業=1933年5月
資本金=3億100万円
従業員数=370名
売上高=118億6800万円
事業内容=パッケージの企画、軟包装パッケージの製造・販売
http://www.craftz.co.jp
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