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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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丸宇木材市売 株式会社(第57回)

林業から日本を豊かに!
「木を植えて 人は育てて 夢は百年」

堤 健吉 社長

  日本は、国土の約3分の2が森林であり、その恩恵を受け、第一次産業として林業が発展してきた。
「しかし、国内の木材自給率はわずか3割弱で、日本の林業は危機的状況です」


 と話すのは、丸宇木材市売株式会社堤健吉社長。同社は国内外から仕入れた木材を、千葉・埼玉・茨城にある4カ所の市場で市売を行い、全国1500社以上の生産者とユーザーを繋ぐ橋渡し役を担っている。
 高度経済成長期の人口増で、建材用として盛んに植林されたスギやヒノキも、現在は生活の変化により、需要が激減している。そもそも、植林から木材となるまで少なくとも50年を要することから、林業は売上の見通しが立ちにくい。地方の山間部では廃業が相次ぎ、現在国からの補助金に頼る部分も大きいという。
 その林業とともに歩んできた同社は、古くは江戸時代の木材問屋「駿河屋」にルーツを持つ。
 創業会長の宇佐美政衛氏は、戦没者供養のために東京湾観音を建立した篤信家。また初代社長の山﨑常作氏は、全国から見習いの若者を集め、寮を用意し、技術のみならず人間的な部分までも教育した人徳者だ。
 山﨑氏の徹底した人間教育は「丸宇大学山﨑学校」とも例えられ、その経営哲学は同社の伝統として後世に受け継がれている。
 例えば、市売という性質上、すべての顧客に公平を期すため、創業当時から「経営」「資本」「労働」を分離。また、人材採用も新卒・見習いからのみで、社長職も世襲制をとっていない。これも、組織を平等に運営し、顧客に不利益を与えないように、という工夫からだ。
 山﨑氏の薫陶を受けた堤社長も、その意思を継ぐ。「木を植えて 人は育てて 夢は百年」とは山﨑氏の言だが、堤社長もそれぞれの個性を伸ばすため、顧客とのやりとりの中で自ら考え、提案できる人材を育てている。
 同社が林業復興のために提唱するのは“心身ともに健康な家づくり”。木を使った昔ながらの和風住宅を普及させることだ。
「木は住まう人の人生とともに時を重ねます。木の家で暮らすことで、その魅力と価値を実感していただきたいですね」(堤社長)
 そこで同社が必要性を訴えているのが、家に使用する木の種類を選べるような仕組みづくりと、木に関する知識の啓蒙・人材の育成。身近な存在として木の需要が喚起されれば、林業に携わる人口も増える。地方創生にも大きく貢献し、現在注目されている木質バイオマス発電との相乗効果も期待できるだろう。
「桜がもてはやされるのは、花の咲く10日前後。しかし、暑い夏の日は日陰を作り、冬は葉を落とし陽を入れる。そんな、人知れずとも役に立つ会社になりたい」
 と話す堤社長。その眼差しは、林業の未来をまっすぐ見つめている。  

【会社データ(問い合わせ先)】
本社=東京都江東区亀戸6―57―19 丸宇本社ビル
☎=03―6904―8141
設立=1953年1月
資本金=4億2385万円
売上高=72億円
関連会社 丸宇住宅資材㈱ 売上高=57億円
グループ従業員数=109名
事業内容=木材の販売および不動産賃貸業・売電事業
http://www.maruu.co.jp

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