奥田 恵美 院長
頭や腰が痛い、疲れがとれない、眠れないなど、体の不調を抱える現代人は多い。また、膠原病、繊維筋注症など、難治性の疾患を抱える人も増加傾向にある。 実は、こうした疾患の原因は〝歯〟にあるかもしれない――。
「歯は全身の健康を司ります。口の中のバランスを数ミクロン整えただけで『どこに行っても治らなかった不調やつらさが改善された』と証言する患者さんもたくさん存在します」
と話すのは、五反田駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街に立地する、恵美歯科医院の奥田恵美院長だ。
同院は、歯科治療を通じ全身の健康感を高めるという「ホリスティック」の観点を重視。この分野の草分け的存在である、新神戸歯科院長の藤井良朗氏が考案した「藤井式咬合調整テスト法」を用いた全身咬合治療を行い、歯に起因する身体の不調を治療する。
初診時は2時間かけて問診。治療は一人ひとりオーダーメードだ。中にはかみ合わせだけでなく歯の詰め物による金属アレルギーが不調の原因であることも。同院には金属だけで20種類以上、セラミックも10種類以上のサンプルが用意してあり、その中から生体に一番適したものを選択する。
「口の中で使用される材料は体に大きく影響します。セメントだけでも10種類以上の中から選択しています」と奥田院長は話す。
書籍出版・セミナー開催も
歯と全身の関係を啓蒙
奥田院長は大阪歯科大学卒業後、一般歯科医院に8年間勤務。その後、先述の藤井氏に師事し全身を考慮したホリスティックな歯科治療を目指すようになった。
「おもしろい治療法を実践している歯科医院があると聞き、藤井先生の診察を見学したのがきっかけでした。『右腕が上がらない』『肩こりがひどい』など、一見歯医者にそぐわない理由で訪れる患者さん達が、わずかな調整後うれしそうに帰っていく姿を見て衝撃を受けました」(奥田院長)
やがて独立し2005年に神戸・元町に同院を開業。より多くの人に治療法を広めるべく、2011年には東京・五反田に移転。現在も患者は全国各地から、中には海外から訪ねて来る人もいる。12年間にわたり1000人以上のかみ合わせ治療に取り組んできた。
今年10月には、初の自著『からだの不調は「口の中」を疑え』(幻冬舎メディアコンサルティング。定価800円+税)を出版。また、「噛み合わせと全身との関連を考える会」の会長を務め、歯科医師向けのセミナーや勉強会を精力的に開催している。
「日本ではいまだ、口の中と全身の関係についてあまり知られていません。『口腔バランス』の重要性を知り、今ある痛みやつらさから解放される人が一人でも増えてほしい。また、口の中のバランスやかみ合わせの影響をきちんと診られる歯科医師を増やしたいですね」
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