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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

ナノダックス (シリーズ No.1637)

グラスウールを「アップサイクル」する世界初の
樹脂パージ材「eco-maru」の製品化に成功!



藤田 鉦則 会長


「アップサイクル」とは、価値がなくなった廃棄物や不用品を素材にして、より価値の高いものに作り替えるという考え方で、原料に戻すリサイクルの上位概念。一方、断熱材や保温材等に多く使用されるグラスウールは、廃棄ガラス85㌫を再利用して製造されるが、これまで使用後は廃棄するしか途がなかった。
 その使用済みのグラスウールを、更にアップサイクルして製品化する技術を世界に先駆けて開発、世に問うているベンチャー企業が、2007年5月設立のナノダックス株式会社(藤田鉦則会長)だ。



 設立以来同社は、仏・サンゴバン社の日本法人子会社マグ・イゾベール社との共同研究で、グラスウールを樹脂に練り込みペレット化して、強化樹脂を生産する技術開発を進めてきたが、加熱式副資材投入フィーダーの開発で世界初のコンパウンド化に成功。13年、「G-MAG」の製品化を目的にサンゴバン社より知財特許を全て譲り受け、名実ともに自社の独自技術として世界市場に向けて技術供与ビジネスを展開している。
 その間、その技術を応用して11年には、世界の釣り人が一目置く釣り糸「Nanodaxシリーズ」のOEM供給を開始。14年にはヨネックス社にテニスラケット用ガットをOEM供給、A・ケルバー選手がそのガットを使用して16年全豪オープン、18年ウインブルドン大会で優勝を果たすなど、同社の素材技術は業界でも異彩を放っている。
 近年では、愛知県に研究開発拠点を設けて新規開発研究を行うと共に、グラスウールコンパウンドの各種委託研究、試作事業を展開。16年11月には、稲畑産業との合弁で稲畑ナノダックス㈱を設立。中国・大連でグラスウール強化樹脂の生産に乗り出している。
 さらに、産学共創プラットフォーム(OPERA)の平成30年度新規開発事業に、山形大学を幹事機関として「革新的ソフト3D界面の創製とやわらかものづくり革命への展開」事業が採択されるなど、大手に伍して存在感を示す同社の取り組みは「下町ロケット」そのもので、その成果は3Dプリンター用フィラメント「3Dmagic」として結実している。

日・米・中・韓・台で16件の特許
知財戦略で舞台は世界


「中小ベンチャー企業が生き残る道は、オンリーワンの技術を保有し、知財戦略を展開することで大手に対抗し、唯一無二の存在感を世界に示すことにある」
 と藤田鉦則会長が語るように、同社はすでに日・米・中・韓・台で16件の特許を取得。今後も世界20カ国以上で海外特許を固め、技術的優位性を確保する構えだ。
 一方で、「美しい日本、豊かな地球」を実現する環境活動を推進するNPO法人「エコです環境応援団」の理事長も務めて、活動にも参画する同社。今後の変貌が楽しみな有力ベンチャー企業だ。


【会社データ】
本社=東京都荒川区西日暮里2-22-3-4F
℡=03-6806-8501
設立=2007年5月
事業内容=高機能樹脂強化グラスウール資材研究開発製造販売、知財管理業務等
http://www.nanodax.jp

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