忍者ブログ
Home > 不動産・住宅・リフォーム

logo

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

㈱ウイニング(シリーズNo.987)

次世代を見据えた豊かな農業を!
鎌田 博 社長
 記録的大雪にゲリラ豪雨――。近年顕著な天候不順が農作物の生育に大きな影響を与えている。
「工業製品とは異なり、農作物は生き物。異常気象が続けば、将来的に食料の供給が難しくなってしまう」
 株式会社ウイニングの鎌田博社長は警鐘を鳴らす。
 今年で創業10周年を迎えた同社は、新鮮なアメリカ産ブロッコリーを産地生産者から直輸入。東京・大阪・九州に配送拠点を展開し、全国の大手スーパーマーケットや卸売業者などに販売している。少数精鋭ながら業界有数のシェアを実現する秘訣は、ITを駆使した業務効率化にもある。
 京都大学農学部卒業後、大手総合商社に入社した鎌田社長。これまで世界55カ国に渡航し、海外青果物一筋に40年以上のキャリアを積んだ。東日本大震災が大きな転機となり、農業の未来を探るようになった。
「農業は地球全体の恵みであり、環境問題や自然災害と不可分。食料ロスを削減するなど現状を改善し、次世代のために今何をすべきか考えて行動しなくては。対策は急務です」   (知)

【会社データ】
本社=東京都府中市宮西町2―9―5 岡嵜ビル2F
☎=042―330―5580
設立=2004年11月
資本金=1000万円
事業内容=青果物の輸入・物流・販売
http://wining.co.jp

拍手[1回]

PR

㈱ビーティス(シリーズNo.986)

災害から企業のITシステムを守る防波堤
新展開、路線バス検索システム「もくいくぅ~」も
高野 元 社長
「運賃の支払い方法が分からない」「目的地の最寄りバス停が分からない」「到着時間が分からない」など、地方の路線バス利用には様々な不安がつきまとう。その不安を一気に解消する路線バス専用目的地検索クラウドシステム「もくいくぅ~」が評判を呼んでいる。株式会社ビーティス(高野元社長)が、北海道大学、十勝バスとの産学連携により今年4月にリリースしたスマートフォン向けシステムだ。
「地方の路線バスは無くてはならないインフラ。観光客やビジネス客など新たな顧客層を獲得することで路線バスの経営が安定すれば、少子高齢化で衰退する地方を活性化する町おこしにも繋がります」
 と高野元社長はその開発意図を語る。
 利用者は無料で、バス会社には運行本数に応じた月額料金でサービスを提供。各バス会社で画面デザインの管理が可能で、今後は英語やタイ語の表記にも挑戦、海外からの観光客にも対応する構えだ。
 2001年、IBMiのバックアップ&リカバリー事業に特化した会社として㈱ビーコンITより分離・独立してスタートした同社。以来情報セキュリティと事業継続を二本柱に、日本国内のシステム二重化環境サービスを提供して業容を拡大してきた。
「阪神・淡路大震災以来、システムの二重化の必要性が認識され始めました。我々は災害やシステム障害などの事態からお客様の大切なデータを守り、バックアップ機により、ITシステムの継続運転を可能にしています」(高野社長)
 同社は情報セキュリティの確保と維持のために2008年に「ISO27001」を、2013年には技術サービスの品質向上の一環として、事業継続マネジメントシステム「ISO22301」の認証を取得している。
「ISO22301の認証取得で得たノウハウを当社取引先中小企業にも安価に提供していくことで、BCP支援企業としての役割を果たしたい」
 と、高野社長。

事業継続を土台に
社会継続も視野に

 近年では、2011年3月11日に発生した東日本大震災を契機にBCP(事業継続計画)策定にも取り組んだ同社。「紺屋の白袴」とならぬよう自ら実践する姿勢は好感が持てる。
 設立14期目を迎え、今年は勝負の年と語る高野社長。サービスをより一層浸透させて、多様な企業に手軽にサービスが提供出来る体制を整えていくという。
「従来の事業継続はもちろん、今後は『継続できる社会』の実現という観点でも活動の幅を広げたい」
 と語る高野社長。その一環として開発したのが、冒頭に述べた「もくいくぅ~」。今後も、社会継続の理念の具体化を目指した、新展開が目白押しだ。(大)

【会社データ】
本社=東京都中央区日本橋茅場町2―5―6 日本橋大江戸ビル8F
☎=03―6690―5852
設立=2001年4月
資本金=2500万円
従業員=18名
事業内容=バックアップ&リカバリ・セキュリティー・クラウドサービス・メンテナンス
http://www.bitis.co.jp

拍手[0回]

㈱ジー・ディー・エス(シリーズNo.984)

「浜松を元気にしたい」が発端。静岡・甲信越に
63店舗を展開するマルチフランチャイザー
谷野 剛一 社長

「G-1Spirits」。これは、静岡・甲信越地域で「牛角」「かまどか」「土間土間」など外食FCを63店舗(直営10店舗・FC53店舗)展開する株式会社ジー・ディー・エス(谷野剛一社長)が主催するパートナーズ・フォーラムの最高峰。各地区から選考された優秀店舗のパートナー達(パート・アルバイトのスタッフを同社ではこう呼ぶ)が、広いホールのステージ上で店舗運営の工夫や成果を、シュプレヒコールや映像・グラフを交えて発表し、集まった観客の投票でグランプリを決定するという一大イベントだ。
 年1回の開催で、昨年10月9日(水)、グランドホテル浜松で開かれた第11回大会には筆者も観客の一人として参加したが、若者達の熱意やエネルギーがひしひしと伝わってくる、正に感動的なコンテストだった。
 休憩時間に上映される「Gィィ~んストーリー」は来店するお客様とパートナー達との心温まる触れ合いのエピソードを集めたもので、これも「心にじィィ~ん」とくる物語満載だ。
 壇上に上がったパートナー達の中には高校生もいたが、平日にも関わらず学校の許可を得て遠方から参加したとのこと。このイベントの教育的効果が先生達にも認められていることの証といえる。現在全店舗で約1300名のパートナーが活躍中で、過去、累計1万名以上のパートナーが感動と達成感を胸に卒業していったことになる。

始まりは「宗家にんにくや」
「心地よさ追求業」63店舗への軌跡

「生まれ故郷の浜松が好きで、ずっと浜松の役に立ちたいと思ってきました」
 と語る谷野剛一社長は、1950年1月1日生まれの64歳。青山学院大学経済学部・愛知大学大学院を卒業後、浜松本社のヤマハ発動機に就職するが、勤務地は浜松に縁の無い地方ばかり。30歳の誕生日に一念発起し退職を決意、故郷・浜松に戻って父親が経営する谷野税務会計事務所に入所する。会計を学びながら浜松の企業発展に尽力するうち、97年47歳の時、1枚のFAXが事務所に届いた。それは「宗家にんにくや」のFC加入説明会の案内状だった。岡山のFC本部の店舗に視察に行くと、その瞬間、「この店を是非、浜松の若者に楽しんでもらい、元気になってもらいたい」との強い思いにかられ、生まれて初めての飲食店経営に乗り出すことになる。
 店舗面積175坪・250席の「宗家にんにくや」浜松店は、98年7月のオープン後、瞬く間に繁盛店に。評判が評判を呼びオープン11カ月半で11万人の来店客数を記録した。その勢いは同年12月の掛川店オープンに繋がっていく。
 そんな中、谷野社長は現在の飛躍の出発点となる「炭火焼肉酒家・牛角」を展開する㈱レインズインターナショナルの創業者・西山知義氏(元社長)との出会いを果たす。氏の外食に賭ける「想い」に共感し、98年10月には、レインズ社と静岡・甲信越地区の「牛角」FCエリア本部の契約を締結。翌99年4月には会計事務所より飲食関係部門を分離独立し、㈱ジー・ディー・エスを設立。GDSとはグローバル・ダイニング・システムの略だ。
 以来「牛角」の出店ラッシュは続き、2002年1月には「居酒家かまどか」の同地区FCエリア本部経営権を取得、併せて「居酒家宴土間土間」の直営展開も進め、現在では、「ビストロ呉服町Combine」「串焼き・釜飯 姫物語」を含め、5業態63店舗を展開するマルチフランチャイザーに成長。
 静岡地区の「牛角」1号店となる浜松中央店開店当初のこんなエピソードがある。谷野社長が浜松市内のある中華料理店で食事中に、隣の席のカップルの女性が、「『宗家にんにくや』をやってるジー・ディー・エスが、最近『牛角』を始めたんだって。今度連れてってよ」と、男性におねだりしている場面に出くわしたのだ。谷野社長はそれを聞いて、自社の「心地よさ追求業」を理念とするビジネスモデルに自信を深めたという。
「浜松を元気にしたい」という情熱から始まった急速な店舗展開は、FC本部としての万全のバックアップとサポートが評判を呼び、甲信越地区にも波及。お膝元の静岡27店舗に対し、山梨7店舗、長野19店舗、新潟10店舗と拡大中だ。

静岡・長野・山梨の「社長tv」
代理店として地域活性化に貢献

 一方、谷野社長が愛する故郷・浜松市は自動車部品メーカーが林立する「車」の町。リーマンショック以降、大手自動車メーカーが拠点を海外に移すのに伴い、浜松の中小部品メーカーは元気を失いつつある。
 そんな矢先の昨年3月、谷野社長は日本最大の経営者ウェブTV「日本の社長tv」を運営する福岡県の㈱ディーノシステム・中島一明社長に出会い、静岡・長野・山梨地区のエリアパートナーとして代理店契約を結ぶことになる。
 これは、全国各地の有力中小企業の経営者インタビューを収録し、「○○の社長tv」という各県名を冠した番組にしてWeb上で公開するもの。登場した社長同士はWebを通じて交流できるほか、就職活動中の学生は、その番組を見て社長の人となりを知り、入社を希望する場合はWebを通じてその社長と直接コンタクトできるという仕組みを持つ、新感覚のWebメディアだ。
「静岡の社長tv」は昨年3月の開局以来1年間で、既に188社を収録・公開中で、今後、「長野の社長tv」「山梨の社長tv」を順次開局していく計画だ。
 番組制作初挑戦の谷野社長は「静岡の社長tv」開局に当たって、専属のインタビュアー2名を養成。彼等は現在、毎日のように静岡県内各地を飛び回っている。
「長野・山梨についても4月から掲載企業の募集を始めており、『社長tv』を知る企業から好反応が多く来ているとのこと。何より地域の中小企業に元気になって欲しい。静岡での好調な滑り出しを礎に、長野・山梨でも成功を納め、3年後には3県併せて1000社の公開を目指す」
 と、谷野社長は「社長tv」に賭ける意欲を語っている。
 JR東海道線・舞阪駅から車で5分。浜松市西区にある本社オフィスは木の香溢れる古民家風の佇まい。これも従業員の発想を豊かにする開放感の演出だ。現在、東海地区で30~40店舗の展開が可能な新業態を開拓中の同社。どんなお店が出来るか楽しみだ。 (木)    

【会社データ】
本社=静岡県浜松市西区大久保町2840-1
☎=053-482-3768
設立=1999年4月
資本金=5000万円
従業員数=約240名(パート・アルバイト含む)
事業内容=外食FC本部の運営、「社長tv」の運営
http://www.gds.co.jp
【静岡の社長tv】
http://shizuoka-president.net

拍手[0回]

㈱東京西サトー製品販売(シリーズNo.983)

細かい対応とスピード感で商品を供給

業績を伸ばし続けるサトーの正規販売店
 
横川 みどり 社長

 株式会社サトーの組織変更により、一部の取引先を引き継いで1981年4月に設立された東京西サトー製品販売株式会社。バーコードプリンタやハンドラベラー、ラベルシールなど小売店や製造工場に欠かすことのできないサトー製品の商品を販売し、全国に数あるサトーの正規販売店の中でもトップクラスの売り上げを誇っている。

「メーカーとお客様の間に立って、お客様に少しでも商品を早く届けられるよう『スピード対応』を常に心掛けています」

 と語るのは横川みどり社長。同社の強みは営業マンが、バーコードによる商品管理システムの提案や運用支援など取引先の多様な要望にオールマイティーに対応出来ること。要望の中には機器の不具合対応まで含まれているという。

 横川社長は短大を卒業後、幼稚園教諭と託児所、歯科助士を経験して24歳の時に父君が社長を務める同社に入社した。入社当時は業務管理をすべて紙ベースで行っていたが、その管理を0からデータ化することに成功。その後、時代のニーズに対応すべく以前から興味があったインターネットで販売サイト開設に着手した。しかし、サイト開設には多大なる困難が待ち受けていた。

独学で掴んだ

インターネット販売事業

「販売サイトの開設には創業社長である父を含め、周囲から猛反対されました。唯一始められる条件は『お金をかけない』こと。そのため独学で必死になって勉強しました」(横川社長)

 販売サイト開設時の1カ月で素晴らしい実績を残し、父君と周囲を納得させた横川社長。当初は商品の問い合わせだけを予定していたが、販売も行えるようショッピングカートを作成。その後、SEO(検索エンジンの最適化)も独学で学び、サイトを徐々に進化させていった。サイトのレビューでは取引先から「対応も素早く、良かった」「注文時に間違いが無いか、わざわざ連絡をいただきました」「購入後、一連の流れに不安を感じることもなかった」など、賞賛の声が寄せられている。

「スタッフが女性ならではの買い物目線でお客様に対して細かい気配りを出来ているのが、好評をいただいている要因です」(横川社長)

 3年前に2代目として社長に就任した横川社長。以前は自分1人で精一杯だったが、社長になったことで周りのことを第一に考えるようになったという。

「お客様からも会社からも家族からも必要とされる人になって、社員・従業員の生活を幸せにしたいと思います」(横川社長)

 最近は社会貢献活動にも積極的に力を入れており、昨年の夏には地元の花火大会に協賛企業として参加した同社。

「今後も企業だからこそできる社会貢献、そして社会に必要とされる事業を目指していきたいです」(横川社長)(大)

 

【会社データ】

本社=東京都立川市富士見町1―3―14

フリーダイヤル=0120―406―310

設立=1981年4月

資本金=1000万円

事業内容=表示用電子機械器具(バーコードプリンタ)・表示用紙(ラベルシール)などの販売

http://www.nishisato.com


拍手[2回]

㈱サイクルロッカー(シリーズNo.982)

日本を真の自転車大国に!
画期的な自転車スタンドを発明
大久保 紀明 社長
 約8665万台――。日本における自転車保有台数だ。実に国民1・5人に1台の割合で自転車を保有する日本は、オランダやドイツ、デンマークなどに次ぐ世界第6位の自転車大国である(自転車産業振興協会統計要覧)。
「これだけ多くの自転車を保有しているのに、日本では自転車は邪魔者扱いされがち。一方ヨーロッパでは、自転車はプライオリティーの高い乗り物として尊重され、市街地では自動車の序列が最も低いほどです。自転車がサスティナブルなライフスタイルの一部として定着しているヨーロッパのように、日本でも自転車の地位を高めていきたい」
 こう力強く話すのは、株式会社サイクルロッカーの大久保紀明社長だ。
 安価でエコな乗り物として、渋滞緩和やCO2削減に貢献する自転車。「自転車を追い抜く時は1・5㍍の間隔をあけなさい」という道路標識が存在し、路面電車やバスにラックが設置され自転車ごと乗ることができるなど、ヨーロッパには自転車を活用するための知恵や工夫があふれている。
 20代の頃に自転車の楽しさに目覚め、愛車を携えてヨーロッパに渡るなど現地の自転車文化を肌で感じてきた大久保社長。通常は横に置く自転車を縦に収納する、画期的な室内用自転車スタンド「クランクストッパースタンド」を発明した。
 最大の特長は、自転車の部位の中で最も強いクランク部分をストッパーで支え、車体に負荷をかけずコンパクトな収納を実現したこと。シンプルだが自転車の機構をうまく活用したこの仕組みで、特許を取得した(特許第4896258号)。
「いたずらや盗難防止はもちろん、自転車を大切にしてほしいという想いで開発しました。自転車がほしくても置き場の無い方や野ざらしの駐輪場に止めたくない方にも重宝されています。家でも肩身の狭い自転車ですが、これなら室内でも場所を取らないと好評です」
 今年2月には新商品「CS―600」も発売。従来品よりも手頃な価格(1万2000円。税別)で早くも評判を呼び、売り上げも順調だ。全国の自転車専門店30数店舗やオンラインショップなどで購入できる。

駐輪インフラ製品を通じ
自転車が優遇される社会を

 東京理科大学大学院修了後、公共系シンクタンクを経て上場デベロッパーで一級建築士として大規模複合用途ビルなどの開発に携わった大久保社長。自転車の時代が到来することを確信し、40歳で独立を果たした。 当初は駐輪場不足・放置自転車問題解決を目指し、自転車用ロッカーを自治体や鉄道会社に提案するも苦戦。試行錯誤の末に開発したクランクストッパースタンドがヒット商品になった。
「少しだけいい自転車に乗ることで、多くの方に自転車の楽しさや快適さを体感してほしい。地球温暖化の進行を食い止めるためにも、今後も駐輪インフラ製品を通じ、自転車が自動車よりも優遇される社会を築く一助になりたいですね」 (中)

【会社データ】
本社=神奈川県三浦郡葉山町長柄17
設立=2010年5月
事業内容=駐輪装置の開発・製造・販売
http://cyclelocker.net

拍手[0回]

『サンデー毎日』最新号絶賛発売中!

サンデー毎日 2021年2月7日号 [雑誌]

2021年2月7日号

ブログ内検索

新着記事

運営会社

株式会社エスコミュニケーション
編集タイアップ企画のパイオニアとして、頑張る日本の中小企業を応援しています。マスメディアでは報道されない各社の素顔と魅力をお届けします。
《掲載をご希望の場合はこちらまで》
s-comm@s-comm.co.jp

P R