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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

コシブ精密 (シリーズ No.1643)

伊那谷から世界へ。高精度技術が光る
創業55年の「ナノの世界のエキスパート」



荻原太一 社長


 原田芳雄主演の映画「大鹿村騒動記」の舞台として知られる長野県大鹿村を流れる清流「小渋川」を社名の由来とする株式会社コシブ精密(荻原太一社長)創業者である荻原社長の父君・正義会長の故郷・大鹿村への思いを込めて名付けた社名だ。
 1964年7月、荻原光学目盛研究所として東京都豊島区で創業した同社は、74年8月現在地に長野工場を開設すると同時に法人化、社名変更も果たした。現在も本社は創業の地に置くが、業務の主体は長野工場に移行しているという。



 73年2月東京都練馬区生まれの荻原社長は、帝京大学在学中から長野工場でアルバイトの経験を積む内モノづくりに惹かれ、卒業後すぐ同社に入社。入社後8年間は長年の顧客である渋谷光学に出向して修行を積み30歳で復帰。2015年11月、父親の弟の後を継いで3代目代表に就任した。
 現在同社の主力製品である「ロータリーエンコーダスリット板」とは、産業用ロボットや工作機械の角度制御、エレベーターの停止位置制御や次世代人型ロボットの回転制御などには欠かせない機構部品。同社ではその原版製作から成膜・写真・加工/検査/測定まで、全ての工程を一貫して自社で行い徹底管理。オンリーワンの高精度を実現し、工作機械用NC(数値制御)装置大手メーカーを始め約20社の大手メーカーに直接安定供給している
 また、荻原社長が復帰して以降は、8年間の出向経験を生かして光学分野にも進出。ライフルスコープに使われる光学レチクルの独占的供給やレンズ・プリズム・ミラーなどの光学部品等も販売。近年では3Dパターンを照射するマイクロレンズといった最新の技術分野にも挑戦している。

大手が日参するオンリーワン企業
2019年工場増設予定

 長野工場のある松川町は、信州伊那谷の雄大な山並みと豊かな自然の中にある。中央高速・松川IC、JR飯田線・伊那大島駅からそれぞれ車で5分の長野工場には、しばしば大手メーカーの技術担当者が遠路はるばる工場見学に訪れるという。常に新技術・設備の導入を積極的に行う同社工場は、技術者としても一見の価値ありということだろう。

 自動車業界のEV化への変革や、アミューズメント・介護分野での次世代ロボットの活躍など、エンコーダの需要増を見越して同社では、来年2月着工予定で新工場の増設を計画中だ。
 地元・松川町への多額の寄付や地元出身者の雇用促進など、地元愛に溢れる同社は、15分単位の有給消化や誕生日休暇、65歳以上の再々雇用、産休明け復帰の奨励など、ユニークな制度の導入で働き方改革を実践。
「会社の存在意義の第一は、社員の幸せの追求です」
 とは、荻原社長の社員への思いを表す言葉だ。


【会社データ】
長野工場=長野県下伊那郡松川町元大島2903-33
℡=0265-36-3400
本社=東京都練馬区早宮2-20-11
創立=1964年7月
資本金=5000万円
社員数=100名
売上高=約25億円
事業内容=ロータリーエンコーダディスク・フォトマスク・光学レチクル等製造
http://www.koshibu.co.jp

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