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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

北上製作所(シリーズNo.1722)

「物創りの原点は、品質保証にあり」を継承
精密板金加工の分野で無理難題を克服



江口 岳社長


 筐体・ラック等の精密板金加工の分野で、顧客の「こんな物できないかな?」という無理難題に、豊かな技術と自由な発想で挑戦し、設計から組立に至る一貫生産体制で応えているのが、1976年3月創業のモノづくり企業、株式会社北上製作所だ。
 現社長・江口岳社長の父君が、故郷の「北上市」への思いを込めて命名した社名の下、神奈川県秦野市で創業。業務拡張による2度の移転と80年の法人設立を経て、44年目の現在に至る。


 2代目代表となる江口社長は、情報処理の専門学校を卒業後、20歳で同社に入社。製造現場や営業職を経験した後、25歳で当時新設の岩手県北上工場運営の采配を任される。98年の岩手工場設立は、他にも候補地がある中で工場誘致を進めていた北上市の要請を請けたもので、奇しくもその地が先代社長の故郷だったという幸運な偶然の出来事だ。
 岩手工場長に着任した江口社長は現地採用の素人集団を、先代譲りの基本方針「物創りの原点は、品質保証にあり」の下、短期間で徹底育成。そんな折、北上市に工場を置く大手POSレジメーカーから、「POSレジ台・カウンター」の製作依頼が舞い込む。当時の大口受注先だった通信機ラックメーカーが海外移転し受注を失った矢先のことで、これもまた江口社長の強運を象徴する出来事だ。
 POS関連製品の受注は今も続き、累計数万台の納入数を数える他、0・1~20㍉の板材を加工する技術を持つ同社には、液晶装置筐体や医療機器部品など、同社だからこそ出来る製品の製作依頼が引きも切らない。
「挑戦する前に諦めるな」を合言葉に、これらの要求に応え続けてきた同社。現在では岩手工場を主力工場として、若手技術者候補生の現地採用を継続している。

先代の故郷「北上市」で
未来を担う若手技術者育成


 先代社長の病気療養を機に4年前に代表を引き継いだ江口社長は、先代からの基本方針「物創りの原点は、品質保証にあり」を継承すると共に、これまでのトップダウン経営から、目標数値を明確に定めて幹部社員に大幅に権限委譲する体制に転換。以来、毎期1億円の増収を達成し、その成果を社員に還元。「見える化経営」の効果を上げている。
 また、3年前から設備投資を再開し、人手を掛けずに出来る作業の半自動化を推進。その分、高付加価値の「技術を残す仕事」に集中できる環境を整えた。
 一方で、板金・溶接技能士など国家検定資格取得も推奨し、延べ14名の有資格者を擁する同社は、若手社員の奮起に期待を寄せる。
「学歴問わず、やる気があって向上心を持つ若手には、どしどし『挑戦』する機会を提供します。貪欲に、意欲的に挑戦して欲しい」
 と、江口社長は若手社員を鼓舞している。


【会社データ】
本社=神奈川県厚木市三田1-12-1
℡=046-241-2251
岩手工場=岩手県北上市北工業団地1-16
創業=1976年3月
資本金=1000万円
社員数=46名
事業内容=精密板金加工及び設計・製造・組立等
http://www.k-kitakami.jp

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