40周年迎えたダム・河川設備の据付工事会社
ワンチームで現場の安全と家族の幸せを守る
政井 孝夫 社長
ダムで稼働する機械器具や河川のゲート(水門)など、自然災害から私たちの暮らしを守る様々な設備の据付工事を手掛ける神戸鉄工建設株式会社。今年で設立40周年を迎えた同社は、高い技術力と徹底した「安全」への取り組みによって、大手製造メーカーのグループ会社をはじめとするクライアントとの信頼関係を醸成してきた。
「先輩方が残してくれたノウハウと『間違いない仕事をする』という信用が当社の財産。現在も現場監督を担う社員たちが的確かつ安全に仕事を完遂することが、『次も頼むよ』と言われる営業力になっています」
と話す政井孝夫社長は、20代の頃に見た同社の溶接スタッフの仕事ぶりに「カッコいい」と憧れを抱き、1993年に入社。始めは苦戦しながらも着実に溶接技術を磨き、現場でクライアントの信頼を得られるようになったことが充実感に繋がったという。その経験から、若手社員たちに「私と同じような感覚を味わって欲しい」とエールを送る。
特殊な技術力を求められるダムや河川の工事に欠かせない存在として、日本全国、時には海外のプロジェクトからも声がかかるという同社。何よりも「安全」を重視する政井社長は月に一度、必ず各現場に足を運び、改めて安全第一の意識と行動を呼びかけている。
「当社の仕事は出張が多く、長い時には半年以上も家を空けなければなりません。心配しながら帰りを待つご家族のためにも、行動する前に必ず安全を確認することを徹底させています」
と語る政井社長。昨年からホテルの会員権を年間6組の社員の家族に進呈して旅行を促すなど、信頼する社員たちと大切な家族への感謝を還元しているのだ。
着実な一歩を積み重ねる
「良い会社」の自信あり
毎年12月29日には有馬温泉の某有名旅館で安全会議・忘年会を行い、一年の反省と来年への意気込みを語り合うなど、日頃は各現場に常駐する社員たちが結束を高められる環境づくりに努める政井社長。或る日、視察に訪れた大手建設会社から「良い会社」と評価された感謝をLINEで全社員に伝えた際、一人の女性スタッフからの返信に感極まったという。
「社長、私たちは〝ワンチーム〟でしょ」
現場の最前線で信頼を守る社員だけでなく、現在6人が在籍するベトナム人留学生、現場に入るために必要な書類を迅速に用意する女性スタッフ――。皆が優しさを持ち寄りながら一丸となる「ワンチーム」こそが同社の強みなのである。
「会社を継続させるためには3歩進んで2歩下がったとしても、確実に前進した1歩を次の3歩に繋げればいいのです。私達の仲間になれば『良い会社』と思って頂ける自信があります」
と力強く話す政井社長はガッツがあり、明るく、挨拶ができる新たな仲間を求めている。
【会社データ】
本社=兵庫県神戸市西区神出町東1182―120
☎=078―965―3740
設立=1980年9月
資本金=1150万円
社員数=25名
売上高=4億7000万円
事業内容=ダム設備工事、河川・水門設備工事、鋼管工事など
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[4回]
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