土地あるところに建築できぬ道理なし
プロが担う、人々の住まいと人生
岡田 清隆 社長
現代の建築はスクラップ&ビルド―古いものこそ価値があるとする欧米に反し、造っては壊しを繰り返す日本。建築の平均寿命は30年とも言われる。
「建築設計を学んだことが生きない時代。時代を超越して、後世に残る建築が理想です」
そう語るのは、東京都足立区の北千住を拠点に24年、地域の枠を越え広いエリアで建築設計業務を担う株式会社岡田総合計画の岡田清隆社長。単に建てるわけではなく、プロとして、時代を繋いでゆく〝価値ある〟建築にこだわる。
「これからは本物だけが生き残る時代。仕事の質をもっと考えるべき。資産的価値、社会的価値のある、建築の設計を目指しています。『土地あるところに建築できぬ道理なし』を信念に、あらゆる土地に莫大な数の計画をしています」
同社の強みは、クライアントのイメージと言語を図形化する、精度とスピードにある。
「いいものが建つ期待から話は進んでいきます。速さが決定打になることも。だから計画図のスピードは重要です」
と岡田社長は語る。
こういった仕事に対する姿勢や技術が評価を受け、大手不動産会社の集合住宅建設に数多く携わってきた。中でも、車4台分の変型駐車場跡地に建てた13階建てマンションは同社の作品の究極の野心作である。
「御評価を頂ける強みを持てたことは、サラリーマン時代、師匠に鍛えられた賜物。感謝しています」
新潟県三条市で生まれ育った岡田社長。建築設計の道に進んだきっかけは幼少期にあるという。
「新潟は大きい家が多い。だが、私の父は5人兄弟の末っ子。与えられた土地が狭く、大きな家に住む友達が子供心に羨ましかった。だから自分で家を建てたいと思ったのです」
新発田商工高校(現新発田南高校)で建築を学び、上京し日本工業大学へ。そして財閥系不動産会社の仕事を数多く手掛ける建築設計事務所に就職。早く認められたいと無我夢中で取組み、職場に骨を埋める覚悟でいた。しかし尊敬する師匠が急逝、師匠の意志を継ぐべく、独立起業に至った。
現在、岡田社長から若手社員へと意志を継ぐ。社長の姿勢と精神を学んでほしいと、同社の採用は新卒が基本。〝知性・感性・品性〟をモットーに、建築のプロの育成にも余念がない。
岡田社長の目指す、これからの建築の在り方とは。
「災害に強く・人に優しく・街に美しい建築。都市は建築の集合体であり、地球上で最大にして最高の芸術であると信じています。そして住む人々が安心の生活を送れるよう、建てた先にある、人々の人生を考えることも一つの使命です」
小さい土地での合理的計画で耐震技術を高く評価され、中国からの相談もあるなど、夢は広がろうとしている。
【会社データ】
本社=東京都足立区千住1-23-12
☎=03-3879-7931
設立=1990年1月
事業内容=建築設計業務、都市計画、団地計画に関する企画、調査、設計および監理業務
http://www.bestcom.jp/okada
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