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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

帝産湖南交通(シリーズNo.1744)

琵琶湖の湖南地域に根差し、設立70周年!
帝産グループの路線・観光バス会社



大西 真澄 社長


 現在放映中のNHK朝ドラ『スカーレット』や、今春スタートした大河ドラマ『麒麟がくる』の舞台として、滋賀県がじわじわと注目を集めている。
「明智光秀が築いた坂本城があった大津市は京都からほど近く、便利な反面、観光コースとしては『通過点』になりがちなエリアです。しかし、琵琶湖に面したこの辺りは観光地として味わい深いスポットがまだまだたくさん埋もれています」
 と話すのは、帝産湖南交通株式会社大西真澄社長
 オレンジ色を背景にグレイハウンド犬が駆ける独特のエンブレムでお馴染みの帝産観光バス㈱のグループ会社として、滋賀県南部を拠点に観光バスと路線バス事業を軸に展開する同社。設立時は路線バス事業からスタートし、現在はJR琵琶湖線や草津線の駅を中心に約70の系統を結ぶほか、草津市のコミュニティバス「まめバス」、栗東市のコミュニティバス「くりちゃんバス」を運行する。ARASHIとの関連で話題の「大野神社」が同社の路線上にあり、休日に草津駅から発車する直行便は多くのファンで賑わっている。


 帝産グループで唯一、路線バス事業に携わる同社は、設立から実に70年間にわたり湖南エリアのインフラを支える「足」として、地域住民と密に接しながら培ってきた関係性をベースに「帝産ブランド」を築いてきた。
「路線バスは特にエリアを広げず、比較的狭い区域の中で『常に行き届くサービス』の実現を心がけています。集約した力を発揮できる点が強みで、通勤・通学を通じて皆様の生活を便利且つ安全に支え、地域により密着しながら『近い』存在感を発揮できるよう取り組んでいます」(大西社長)
 路線バスに加え観光バス、タクシー事業を展開し、地域に根差す公共交通機関としての役割を担ってきた同社は、98年に本社を現在の草津市山寺町に移転し、タクシー事業を㈱帝産タクシー滋賀として完全子会社化。以降はそれぞれの分野で専門性を上げ、より精度の高いサービスの向上に取り組んでいる。
「私たちの路線バスは、京阪地域のベッドタウンとして右肩上がりに栄えてきたエリアが中心。全国的に人口減が叫ばれる中で、この地域は今も人口が微増傾向にあります。これまでの70年間はまさにこの地域の皆様に恵まれ、支えられてきた歴史でもあります」
 と語る大西社長は、80年に大学を卒業後、同社に入社。以降約40年間にわたって管理部に在籍し、企業の中枢として総務・人事・労務に従事してきた。社内のみならず帝産グループ全体を俯瞰で見据えながら経営管理を統括し、2017年4月に社長に就任。今年で3年目を迎える。

「全員が経営者たれ」
人格を尊重し強い組織に


「『社員の人格を尊重すること・説教は短く・必ずアフターフォローをする』就任時に大切な知人からご指南をいただき、この3つを必ず守るようにしています」
 と話す大西社長が就任後にまず取り組んだのは、「事故撲滅の更なる強化」に加えて「常に業界のビジネスチャンスを探るべくアンテナを張ること」だった。
「そのためには積極的に外出をして、各方面とのお付き合いをより深めるように促しています」(大西社長)
 同社は‶社員全員の経営参画〟をコンセプトに「無事故対策」「サービス向上」「安全衛生」「経費削減」という4部門の委員会を設け、全社員が必ずいずれかに属することで、全員参加型の経営に取り組んでいる。各委員会は1年をスパンとして定期的にミーティングを重ね、最終的な決議案を取締役会で報告。組織的にも大きな役割を担う位置付けにある。
「若い社員にも積極的に発言できる環境を心掛けるあまり、時には自由すぎる意見も出てくるようですが、それで良いんです。一人ひとりが発言に責任を持ち、トライ&エラーを重ねながら強い組織ができていく」  
 と大西社長は話す。各委員会では社員全員が考え、意見を交換し、具体的な行動指針を追求することで人材育成、業務改善、情報共有の場にもなっている。組織が垣根を越えて機能的運用を果たすという面においても、活性化をもたらすメリットは大きいようだ。
「社員の平均年齢は事務系で40代、技術系で50代と年代のバランスも良く、若手の社員から『人間関係で悩むことがない』という声も聞こえてきます」(大西社長)
 経験を積んだベテラン運転手の社員層が厚い同社。人材教育にあたってはOJTを中心とした‶現場の学び〟に注力している。
「誰もがオールマイティーであることで常に業務が回り、全員が技術面のエースになることが理想です」
と大西社長は語る。


「事故撲滅」「地域密着」
を永遠のテーマに


 同社の設立70周年を記念し、この2月より車両番号「70」の最新型観光バスが走り始める。帝産グループおなじみのグレイハウンド犬をフィーチャーした滋賀県ご当地ナンバーの特別車両は、さぞかし乗客のテンションを高めるだろう。
「お客様の旅行に付加価値をつけ、安全・安心な旅を届け、思い出作りを演出するのが私たちの仕事です」
 と大西社長。同社は、70周年を迎えた2月から約1年をかけて、社内のモチベーションを上げるべく次世代に向けた強力な地盤固めに取り組んでいく方針だ。
「これまで70年かけて築き上げてきた歴史と、帝産グループの団結力は私たちにとって大きな財産です。安全性はもちろんのこと、地域の皆様との密なお付き合いは、これからも世代を超えて永遠に続いていきます。常にお客様との関係を大切に醸成しながら、この先の100年企業を目指します」
 と大西社長は語る。


【会社データ】
本社=滋賀県草津市山寺町188
☎=077-565-8188
設立=1950年1月
資本金=4300万円
従業員数=210名
売上高=14億2500万円
事業内容=一般乗合旅客自動車運送事業(路線バス事業)、一般貸切旅客自動車運送事業(観光バス事業)、飲食店経営https://shiga-teisan.co.jp

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