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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

イチヤナギ(シリーズNo.1554)

〝究極〟のゆるみ止め「スカートナット」で存在感
熱間鍛造部品のパイオニアとして〝本物〟を提供


一柳 達朗 社長


 物を組み立てる・締め付けるなど、物の締結に用いられるナット。多彩な製品の種類・形状が存在する中で、〝究極〟のゆるみ止め「スカートナット」をオリジナル製品として製造・販売し、ねじ業界で確かな存在感を放っているのが株式会社イチヤナギである。

「当社は金属材料を高温で加熱して鍛造する『熱間鍛造部品』のパイオニア。長年に亘り技術を磨き、主に自動車やトラックのミッション用の特殊形状ナットを数多く製造しており、その中で元大学教授と開発したのが『スカートナット』です」 
 と話すのは、8年前に就任した一柳達朗社長だ。 

 抵抗型で無い為に繰り返し使用でき、作業性も極めて高いなど様々なメリットを持つ「スカートナット」は、鉄道のレールを支える枕木との締結や継目板、建築物、自動車にも使われ、鉄道会社やその他業界から多くの引き合いを集めている。


 一柳社長の祖父、一柳乙蔵氏が1931年に東京・月島にて創業した同社は、62年に現在の本社である埼玉県入間市に工場を移設。その後「武蔵工業団地」が作られるきっかけとなった同工場は94年、埼玉県のモデル工場、第一回「彩の国指定工場」に認定された。
 また、83年から2代目として事業を継承した父、一柳芳彦氏は4年後、一大決心をし、ボルトが中心であった製造をナットに一本化。NC旋盤を導入し、他社が二の足を踏むような複雑形状や大型の部品成形に適した熱間鍛造の技術を磨き、加工までの一貫体制で多彩な異形特殊ナットを製造する工場へと変化させていったという。こうした90年に迫る業歴と技術を継承する3代目の若きリーダーとして、一柳社長はこう語る。
「雇用促進を含め、地域に貢献する企業姿勢を代々受け継いでいます。毎朝の朝礼では経営計画書の読み合わせを行い、社訓や経営理念、行動指針を唱和する事により、人材育成と帰属意識の向上に繋がっています」
 就任以降、トップダウンではなく現場の意見を尊重した設備投資に方針をシフトするなど、社員のモチベーションアップにも尽力する一柳社長は、誕生月を迎えた社員に地元・秩父産のワインを贈呈している。
「自分達の意見が反映された機械や車輌を導入すると自然と取り扱いに注意し、有効な活用法を考える様になります。パート社員を含め、『働き甲斐が有り、ここで働いて良かった』と喜んで貰える事が何より嬉しいですね」(一柳社長)

100年企業に向かって
完成品メーカーを目指す

 今後は組立の工程に直結する完成品の品目を増やし、工場建屋や設備の更新も模索している一柳社長は、新たなジャンルへの製品供給と人材確保に力を入れる。
「『スカートナット』が活躍出来る分野と可能性は沢山あリます。自分で考え行動し、コスト意識の高い人材を育て、地域に密着し貢献出来る『100年企業』を目指して努力して参ります」 
 と一柳社長は力強く今後の展望を語る。    


【会社データ】
本社=埼玉県入間市狭山ケ原162
☎=04―2934―2116
創業=1931年4月

資本金=4500万円
売上高=7億9400万円
事業内容=ナット製造業
http://www.sk-ichiyanagi.co.jp

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