2020の設立50周年に向け加速する国際化ベトナム工場との連携でAH︱1構想を体現
橋本 靖久 社長
1935年1月、万年筆向けペン先金属プレス加工で個人創業し、55年のマブチモーター向け小型モーター部品の受注生産開始を経て、70年2月、高精密部品のプレス加工メーカーとして設立した橋本精密工業株式会社(橋本靖久社長)は、2020年、創業85周年、設立50周年の記念すべき年を迎える。 会社設立と同年の70年5月生まれの橋本社長は、26歳の時同社に入社。会社の肝となる営業職・統括管理部門を経験し、12年に社長に就任した3代目経営者だ。 橋本社長は就任後間もなく、当時チャイナ+1と言われていたベトナム・ハノイへの工場進出に着手。翌13年にはライセンスを取得し、14年に工場竣工、稼働開始させた。さらにその翌年からベトナム人技能実習生の受け入れを開始し、4年経過した現在では日本での実習経験を積んだベトナム人社員が、日本品質を熟知した貴重な戦力としてベトナム工場で働いている。
現在では、85年設立の茨城・笠間工場と、02年設立の中国・深圳工場と併せて、3拠点のグローバル生産体制を確立し、顧客の幅広い要望にきめ細かく応えている。 同社の茨城・東京・香港・深圳・ハノイを繋ぐ生産体制は、東京・日本橋を起点にアジア諸国を陸路で結び、トルコに至るアジアハイウェイ1号線構想を一部体現するもので、モノづくり大国日本が近い将来進むべき方向性を示唆している。社員の「笑顔」がモノづくり達成感の証 国内でもいち早くプレス複合順送金型の研究開発に取り組み、プレス加工の生産性・品質安定性を高めてきた同社は、リン青銅、ベリリウム、洋白材など各種難削材を用いた試作・小ロット・量産型精密プレス加工にも対応。金型のほか、冶具、周辺装置、自動機なども自社で製作する同社には、長年に渡る技術資産が蓄積しており、それを見込んで他社では出来ない困難な案件が舞い込んでくることが多いという。 例えば、ヨーロッパのイヤホンメーカーから深圳工場に超精密部品の試作依頼が持ち込まれたり、国内では大手ゼネコンから高層集合住宅向避雷針のコネクター開発依頼が来たり、同社としても初めて挑戦する案件を創意と工夫で成し遂げた実績を積み重ねている。「こうした難しい仕事をやり遂げた時の社員達の弾ける『笑顔』は、モノづくりに携わる者として大切にしていきたい。日本・中国・ベトナムも含めて、その喜びと達成感が社内の一体感を生み、次なる挑戦へと繋がっていくのです」 と、「笑顔」の価値を語る橋本社長。定期的に茨城・中国・ベトナムの各工場を巡回し、社員が笑顔でいるかを確認する姿はAH︱1構想を体現している。 【会社データ】本社=東京都葛飾区立石5ー5ー3☎=03ー3693ー1848茨城工場=茨城県笠間市安居3122設立=1970年2月資本金=3000万円社員数=150名(中国・ベトナム含)事業内容=精密プレス加工、精密薄板バネ加工等http://www.hskcoltd.co.jp
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