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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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エヌエフコーポレーション(シリーズNo.1471)

国内外に活用の場は無限大!
中古ゴルフカートの専門店として躍進


 ゴルフ経験者なら1度は目にしたことがあるゴルフカート。実は今、ゴルフ場で役目を終えたゴルフカートが、新しく様々な活躍の場を得ている。そんな中古ゴルフカートの販売・買取・レンタル・輸出を行い、創業以来成長を続けている企業がある。
 リサイクル業界の中でも異色の“ゴルフカート”を専門に扱う株式会社エヌエフコーポレーション。現在放送中のテレビドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)には同社がレンタルしたゴルフカートが度々登場する。
「認知度の向上もあってか、問い合わせの件数は年々増えています。今まではニッチな存在でしたが、ゴルフカートの活用法を模索・提案する中で、その幅も広がってきました」
 と、語るのは同社の中西景久社長

 “ゴルフカートのトータルプロデューサー”とも言うべき同社が、ホームページでも紹介している導入実績はまさに多種多様だ。
 巨大な商業施設や、霊園・神社などで駐車場から距離のある施設では、高齢者や障害者の方向けの移動用に導入されている。
 また、宿泊施設やテーマパークなどでは、リゾート感・非日常感を味わえるとして、利用者からも好評だ。
 さらに、工場などの生産現場ではAGV(無人搬送車)の代用として、スピード調整や自動停止も可能な、導入費用を抑えた“無人搬送カート”が注目を浴びているという。
「運ぶものに合わせて荷台部分をカスタマイズできますし、屋外での使用や、有人・無人の操作切り替えも可能です。最近は多い時に月に2、3件無人搬送カートとしての注文がありますね。大手自動車メーカーでは、カートでの製品移動が主流となっているようです」(中西社長)

技術力で商品価値を向上
更なる活用法を探る

 国内では北海道から沖縄まで、全国に取引先を持つ同社。拡大を続ける需要に対応するため、約3000坪のストックヤード兼自社工場に、常時約500台という国内最大級の在庫を持つ。ゴルフカートにはガソリン式とバッテリー式があり、いずれの車種でも専門の整備士がメンテナンスを加え、新たな命を吹き込む。
 また、格安カートは数多く輸送できるように自社でコンテナ詰めを行い、東南アジアをはじめ、欧米など世界約20カ国に輸出するなど、海外のニーズにも応えている。
 今後高齢化・過疎化が進む社会の中で、買い物などに利用できる手軽で安全な移動手段としても注目を集めている。実際、石川県輪島市では新たな公共交通機関の1つとして、実証実験が進んでいるという。
 1台から、個人でも購入可能な“エコで便利な乗り物”として、今後もさらに活用の幅は広がって行きそうだ。

【会社データ】
本社=東京都千代田区神田紺屋町11岩田ビル7階
☎=03-6206-9751
設立=2006年10月
資本金=1000万円
事業内容=中古ゴルフカートの販売・買取・輸出
古物商 東京都保安委員会
許可第301001102291号
http://www.nf-corporation.com

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