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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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松本興産(シリーズNo.1578)

高度な切削技術で「不可能を、削り抜け!」
秩父から世界に発信する精密部品メーカー



松本 直樹 社長 


 埼玉県の西部に位置する秩父郡・小鹿野町(おがのまち)は、県内でいち早く教育・交通・産業などの近代化が進められ、西秩父地域の中心地として発展してきた。200年以上の伝統を誇る「小鹿野歌舞伎」で知られるこの地で、50年間にわたる「ものづくり」を通じて、目まぐるしく動く時代のニーズに合わせて成長してきた精密部品メーカーが松本興産株式会社だ。

 同社の高性能CNC旋盤による金属切削技術は主に、進化が著しい自動車の先鋭的な機能に必要な精密部品として起用され、これまで不可能と思われていた技術を可能にしてきた。
「目には見えない部分ですが、衝突を妨げる技術や振動・騒音を吸収する技術など、コンピューター化によって生まれた新しい機能に必要不可欠な精密部品の開発製造に携わることで、より安全で快適な運転のコントロールを実現しました」
 と語るのは、二代目の松本直樹社長。現在、同社の自動車関連部品の売上比率は約80㌫を占めるが、松本社長が入社した1996年当時はゼロだったという。


「それまでは弱電関係や通信機器、医療機器関連の部品製造が中心でしたが、私が入社した頃は経営が不安定で、吹けば飛んでしまいそうな、会社としてはかなり危機的な状態でした」
 と語る松本社長は入社後早々、生産量の安定化を図るべく、自動車業界への参入を決意する。
「培ってきた高い技術・ノウハウを他の分野で生かせないかと考えていました。自動車業界への新規参入は非常にハードルが高いことを重々承知の上で、限界線を引かずにチャレンジしようという強い思いが原動力となりました」(松本社長)
 一方、当時の自動車業界は量産ハイブリッド車の黎明期。エンジンに負担がかからない〝エコ〟な運転機能が求められ、従来のメーカーでは賄いきれない新しい技術が必要とされた。
「この動きをチャンスと捉え、トライアルとプレゼンを重ねました。難易度の高い仕事でしたが、なんとかやりきった実績が積み重なり、今につながっています」
 と語る松本社長の経歴は、東京電機大学を卒業後、自動車部品を扱う専門商社に入社して営業を担当。その後、大手機械メーカーに転職し、「ものづくり」の現場経験を積み、先代である父君が設立した同社に入社。
「父の会社を継ぐ意識は元々持っていたので、大学も機械系に進みました。サラリーマン経験も大きな財産となり、今となってはこの道に導いてくれた親に感謝しています」(松本社長)
 コスト競争力、生産性、超高性能など、欲張りに求められる「ものづくり」の世界で、決して簡単には生まれないノウハウを地道に構築しながら、様々な事例を蓄積してきた同社。顧客が思い描くコンセプトに対し、100㌫の満足度を追求する姿勢と対応力が評価され、強い信頼関係を築いてきた。その根底には「不可能を、削り抜け」という同社の企業理念が脈を打つ。

「ものづくり」は面白い!
実感できる現場の環境に
 

 同社は最新のハイグレードマシンをはじめ、80台を超えるCNC複合旋盤を完備。社内で操作性・機能性を最大限に引き伸ばす研究を進めながら、構造を熟知した機械メーカーの担当者を招いての研修も実施。
「若年層の〝製造離れ〟が深刻化する業界の中で『機械をいじることはこんなにも面白い』、『ものづくりってこれほどに奥深い』ということをしっかり伝えたい」
 と、語る松本社長。機械ごとに生じる細かい癖までを熟知することで、パフォーマンスを最大限に引き伸ばし、同じ機械を使っても、他の追随を許さないであろう高いレベルの先鋭的な技能が生まれているという。
「製造系社員の平均年齢は30歳弱と若く、昔で言う『俺の背中を見て覚えろ』的な職人気質は相容れない世代。しかしながら、伝統工芸的な技術力は絶対に守っていきたいという考え方が『ものづくり』を中心にあります」(松本社長)
 生まれ育った秩父に建つ本社屋の周辺には自然が溢れ、都会では考えられない静かな時間が流れる――。社員にとって「ものづくり」に集中・没頭しやすいロケーションであるようだ。地元愛が強いといわれる秩父出身者は、Uターン就職を希望する学生が多く、社員のほとんどは近隣から通勤しているという。
 今年中に完成予定の管理棟は、休憩所に加えて、将来的には育児向け託児所の機能を備え、女性たちがより働き易くなるための施設にしたいと考えている。
「常に良い環境で働いてもらいたい。そして、社員をはじめ、ご家族の方も合わせて一丸となって邁進していきたい」
 と、松本社長は語る。今年4月にナチュラルファームシティ農園ホテルで開催した新入社員歓迎会には、お笑いコンビ「テツ and トモ」をゲストに招き、社員の家族も一堂に集結。盛大に盛り上がり、会場は笑顔で溢れた。

無限大の可能性で
「MKK」を世界に

 グローバル展開にも着手する同社は戦略の一環として2012年、タイに子会社・松本興産タイランドを設立した。現在、順調に売上を伸ばし、15年には工場を拡張している。
「世界でナンバーワンの技術力を持ったパーツメーカーを目指し、『まずはアジア圏を』と考え、タイに進出しました。常に挑戦をし続けていなければ仕事は面白味がない。その姿勢にイノベーションが融合して、新しい技術が生まれると確信しています」
 と語る松本社長は、チャレンジ・スピリットが旺盛な〝人財〟を待っている。
「多少のことではへこたれず、グローバルに戦いたいという人に活躍してもらいたい。当社は今、成長段階なので無限大に成長できる環境があります。不可能を可能に。多様性を持って挑戦して欲しいですね」
 と語る松本社長は、世界中の誰もが必要とする「MKK(松本興産)ブランド」の確立を理想として掲げる。
 パブリック・カンパニー化も視野に入れ、松本社長は次の50年のヴィジョンを果敢に描く。

【会社データ】
本社=埼玉県秩父郡小鹿野町下小鹿野247―1
☎=0494―75―0571
設立=1967年12月
資本金=9800万円
従業員数=170名
売上高=35億円
事業内容=CNC複合旋盤による超精密切削加工
http://www.mkknc.co.jp

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