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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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東海塗装(シリーズNo.1369)

ペイント塗装の草分けとして145年
伝統の継承と更なる進化で永続する会社に

奈良間  力 社長

 江戸時代末期に漆・柿渋の商いで身を立てた静岡県奈良間村出身の奈良間萬吉が、塗装請負業として奈良間塗工部を創立した1872年(明治5年)を創業の起源とする東海塗装株式会社(奈良間力社長)。未だペンキの存在も知られていなかった時代に、全国に敷設され始めた国鉄の橋梁塗装を一手に担い、一時代を築いてきた。


 そして戦後復興が進み高度成長期に差し掛かる1951年12月、現社長の父君が3代目として休眠していた会社を再起動。電力・ガス会社を主要顧客に橋梁はもちろん鉄塔・タンク・プラントなど、インフラや公共施設を中心に様々な分野の塗装工事を手掛けてきた。あの東京タワーを最初に塗装したのも同社だという。
 その経営のバトンを2005年に兄から引き継いだのが、5代目となる奈良間力社長だ。
 45年生まれの奈良間社長は慶応義塾大学卒業後関西ペイントに入社。定年まで勤め上げた後、60歳で同社代表に就任、11年目になる。「優れた塗料も塗装され、塗膜を作って初めてその効果を発揮する」を持論とする奈良間社長は、就任以来塗装業界全体のステージアップを目指し、「安全文化創成活動」を社内で推進。作業の安全を第一に優先する企業風土を醸成してきた。
 一方、塗装技術の最先端を追求。光触媒酸化チタンコーティング「ビストレイターL」や水没部塗膜の寿命を延ばす「水中工法」、環境と安全に配慮した塗面素地調整のための「ストロライト研掃材」など、業界でもいち早く新技術を導入。
 塗装に関わるすべての工程を一貫作業で請け負う同社は、足場に関しても設営と撤収の時間を短縮する特許工法「一括吊り足場工法」を開発。業界に新風を吹き込んでいる。
 奈良間社長は今年4月、145年の歴史を刻んできた同社の行動原則を7カ条の社訓にまとめ、成文化した。中でも「伝統ハ進化」は、同社の継続性を支えてきた理念だ。

「橋塗協」会長を務め
次世代担う人材育成に尽力

 奈良間社長は4年前より一般社団法人日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会(橋塗協)の会長も務める。
 高度経済成長期に敷設され、メンテナンスが必要な時期に差し掛かっている鉄橋は全国に70万9000橋あるという。オリンピック開催に向け益々需要が高まる橋梁塗装業界においても課題はやはり担い手不足。
 業界あげてステージアップに取り組むとともに同社では、セブン&アイに13年間勤務の後、8年前に次期社長として入社した奈良間剛専務を中心に社内体制整備に注力。コスト管理の徹底や福利厚生の充実、資格取得支援など、若い人材が働き甲斐のある、入社したいと思う会社創りを追求。
 年間5人以上の新規採用を続ける同社は、今後も塗装業界を力強く牽引していくことだろう。

【会社データ】
本社=東京都大田区池上5ー5ー9
☎=03ー3753ー7141
設立=1951年12月
資本金=5045万円
社員数=82名
売上高=45億円
事業内容=各種構造物塗装工事・設計・施工・管理
http://www.tkip.jp

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