忍者ブログ
Home > > [PR] Home > 建設・建築・土木・設備・管理 > 東京冷機工業(シリーズNo.1538)

logo

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

東京冷機工業(シリーズNo.1538)

快適な空気と人を創る空調設備のプロ集団
「ありがとう」で、できている会社


吉田 丈太朗 社長
 

 快適な日々の暮らしに欠かせない空調システム。施設の老朽化に対応するリプレイス(更新)の需要など、好況が続く空調設備工事の業界の中で、加速化する技術革新にいち早く反応し、着実に業績を伸ばしているのが東京冷機工業株式会社だ。
 1956年、大手空調メーカーのダイキン工業㈱が関東圏に進出した際のメンテナンス業務の請負に伴って設立。60年超の技術と実績を蓄積しながら、いまや空調設備の設計・施工をワンストップで対応する関東随一のサービスステーションネットワーク体制を持つ有力企業へと成長を遂げた。
「当社は元々、エアコンの修理業務からスタートした会社。日頃から、お客様と直接お話ができる機会に恵まれたことがとても大きい。技術力はもちろん必要ですが、コミュニケーションを通じて生まれるお客様との信頼関係こそが仕事のベースとなっています」
 と語るのは6代目となる吉田丈太朗社長。中間業者を介さない直接取引が大半を占める同社には、顧客から感謝の言葉が直に届く――。「サービスマン」としての気質が社員一人ひとりに自ずと芽生え、全社に深く浸透しているのだ。
「当社は真面目な社員が本当に多く、『もういいよ』と言っても『お客様が喜んでくれるのだから』と、私が想定する以上のことをやってくれます。素晴らしいことだと思います」(吉田社長)
 創業以来、大切にしている「儲けすぎてはいけない」という考え方は、まさに同社の象徴。「こんなに頂いてはダメだ」と、取引先にお金を返しに行ったエピソードも実際にあるそうだ。


「商売は『信頼』。適正な取引でないとお客様と長くお付き合いできないという考え方は、今も根強く生きています」(吉田社長)

電気とガスの双方に精通
IoT時代に先駆ける稀有な存在

 ダイキン工業㈱の特約店の中で空調機製品の仕入高が全国第1位を誇る同社。空調設備の熱源である電気とガスの両方を得意とする点は大きな強みとなっている。
 特にガスを取り扱える企業は業界でも数少なく、同社は東京ガス㈱が管轄する空調メンテナンス業務において認定資格をクリア。東京西部の空調設備の管理を委託され、その実績は10年以上に及ぶ。
 また、顧客の環境・インフラに合わせた最適提案と、設計・施工からメンテナンスまで対応できる独立系の企業は極めて稀な存在。何より顧客の高度なニーズや、時代の変化に応えていく体制づくりが生んだ成果といえる。環境保護や省エネへの対応が求められる中、16年には日刊工業新聞社主催「第19回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」優秀賞を受賞した。
「空調設備は人間の体でいうと血管の部分。外からは見えませんが、極めて重要です。そこが面白い」
 と話す吉田社長が就任した11年4月は、東日本大震災の直後。とても、周囲から祝福される状況ではなかったと振り返る。
「震災の影響で空調機器が供給できず、仕事がしたくてもできない大変な状況でしたが、終わってみたら前年の業績を上回っていた。当社の社員は本当に凄いと感心しました」
 と語る吉田社長が、社長就任後に変えたことは「山ほどある」という。
「業界自体が古く、社内も創業時からの体質を重んじる中で、様々な規定や仕組み、仕事の進め方の近代化を推進しました」(吉田社長)
 その一つが、全社員の勤務時間を「分単位」で管理するというもの。仕事の進め方に数値的なメリハリをもたらすことを目的として導入した。時間をごまかすような社員がいては成り立たないシステムだが、元来より「社員の真面目さ」という文化がある同社では、実に効果的に機能している。
「最新のモバイルシステムを取り入れたのも、おそらく業界では当社が初めてだと思います。既にIoT、AIは空調業界にも入ってきていますが、この流れはインターネットやスマホが普及したスピードよりも早く進むでしょう」(吉田社長)
 また、埼玉県川口市に設立した研修センターは、数十種類に及ぶ空調をはじめとする様々な設備を揃えた、ありそうでなかった「体験型」研修施設。社員の技術普遍と後進の指導育成のために導入された「マイスター認定試験」を行うほか、全国から様々な企業が訪れ、次代を担う空調設備のプロの育成に活用されている。

共栄を願う――
もっと「良い会社」へ

 これまで大手企業を中心に6000社以上の設備に関わり、業界でも大きな存在感を放つ同社だが、吉田社長は、さらに「良い会社」となることを目指している。
「良い会社とは、社員が自分の知り合いや家族を紹介できる会社であること。実際に社員が会社の良いところを認めてくれて、紹介で入社した人もいますが、とても嬉しく思います。一番いい形ですね」(吉田社長)
 離職率が高いイメージが残る業界において、同社では3年以内に退職する社員が極めて少ない。この定着率の高さからも、いかに社員にとって働きやすい環境が整っているかが窺える。
「経営者として大切にしていることは、お客様と社員の『共栄』を願うこと。ハッピーな会社にしてハッピーな人を増やすこと。そのために社員と会社に対して本気で取り組んでいます」
 と、語る吉田社長。16年に設立60周年を迎えたのを機に、分社化していた関東の3つの子会社を統合合併し、社員500名体制となった同社。一新したCIは、波紋のように広がっていくコミュニケーションを現代的に表現している。100年企業を目指し、同社は新しい人材を待っている。

【会社データ】
本社=東京都文京区本駒込6―24―5
☎=03―3943―5551
設立=1956年3月
資本金=3億円
従業員数=491名
売上高=175億円(17年度見込)
事業内容=空調設備・冷熱設備・給排水衛生設備・省エネシステムの設計、施工、メンテナンス
http://www.to-rei.jp

拍手[1回]

PR
コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

『サンデー毎日』最新号絶賛発売中!

サンデー毎日 2021年2月7日号 [雑誌]

2021年2月7日号

ブログ内検索

新着記事

運営会社

株式会社エスコミュニケーション
編集タイアップ企画のパイオニアとして、頑張る日本の中小企業を応援しています。マスメディアでは報道されない各社の素顔と魅力をお届けします。
《掲載をご希望の場合はこちらまで》
s-comm@s-comm.co.jp

P R