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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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総和運輸(シリーズNo.1314)

海上コンテナ輸送で活路を見出す
人に支えられ、人を支える運送会社

船橋 謙一 社長
 
    労働人口の減少が叫ばれる中、特に慢性的な人手不足が続いているのが、運送業界である。

「背景には、取得に時間がかかる大型自動車の免許制度や、相次ぐ事故の報道など『リスクが大きい仕事』というイメージの定着があります。これを払拭するには、業界内の努力にとどまらず、国の支援が必要です」
 と警鐘を鳴らすのは、有限会社総和運輸船橋謙一社長だ。


 海上コンテナ輸送の分野をメインに成長を続けている同社。しかし、その始まりは決して順風満帆なものではなかった。
 元々船橋社長の父君が創業したが、2003年頃には経営は苦しく、破たん寸前。それを、自動車ディーラーで整備士をしていた船橋社長が引き継いだ。
「ドライバーの経験はありませんでした。しかし、従業員は皆、自分が学生時代からの顔見知り。この人たちを路頭に迷わせるわけにはいかない、という使命感が一番でしたね」
 と、当時を振り返る船橋社長。その後、会社の立て直しに奔走する。
 父君の時代から行っていた国内貨物輸送だが、船の原油価格高騰のため、半島などを大回りしなくてよい陸路での輸送の需要が拡大。さらに、養殖魚のエサの運搬をメインとしていた鹿児島事業所では、雑貨や食品など、多品種を取り扱う体制に転換した。
「大手運送会社は都市部のある北九州には事業所を出すのですが、南九州は需要が少ないので事業所を出したがりません。小さな需要といえども、我々のような中小企業にとっては大きなチャンス。そこを一手に引き受けています」(船橋社長)
 船会社との接点も多いため、大手運送会社からの信頼も厚い同社。高い人財力も、支持を得ている大きな理由だ。

輸送品質に自信あり
人材確保の仕組みを構築
 
 価格競争が激しい運送業界だが、同社は輸送品質を保証する観点から、値下げを行っていない。その費用は人財の育成に充てられる。
 面接に来た人には、まず「ドライバーとしての責任」について話をするという。大型トレーラーは一歩間違えば、〝凶器となるため、最初にリスクを伝えるのだ。
 教習所と提携して大型けん引免許取得の支援も始めており、入社後はやる気さえあれば未経験でも一人前のドライバーになれる。
 さらに、船橋社長が入社する前からのベテランドライバーも多い。在籍するドライバーたちは取引先からの評価も高く、名指しで褒められることが多いという。
 現在、東京の物流を担う若手人材の確保に尽力している。東北方面から人を呼び寄せ、社宅から通ってもらう仕組みを構築した。
「今があるのは周りの人々の助けがあったから。自分一人では何もできません。ですから、ドライバーにも、取引先にも敬意をもって接することができたのです」
 そう語る船橋社長の戦いは、まだ終わらない。   

【会社データ】
本社=東京都品川区大井3―18―20
☎=03―6417―1441
設立=2003年5月
資本金=1000万円
従業員数=32名
事業内容=一般貨物自動車運送業
http://www.sw-tokyo.co.jp

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